【尼崎・BRクラシック】鉄兵 江戸川から関東飛び出し全国区へ!

[ 2014年3月18日 05:30 ]

今年初のSGに気合が入る石渡(左)と斉藤

 2014年のSG第1弾「第49回ボートレースクラシック(総理大臣杯)」(優勝賞金3500万円)は18日、兵庫・ボートレース尼崎で開幕する。関東地区のイチ押しは石渡鉄兵(39=千葉)。2月の平和島関東地区選手権を制し、“江戸川テッペイ”から関東チャンプに出世した。地元開催のSGグランプリ(賞金王決定戦)を見据え、次は全国にその名をとどろかせる番だ。

 関東地区選を制し、土壇場でクラシックの切符をもぎ取った石渡は「関東の選手に恥じないレースをしたい」と気合十分だ。初優出、初優勝、昨年まで2回のG1制覇はいずれも江戸川。いつしか「江戸川テッペイ」の異名がついたが、今年江戸川以外の平和島でG1タイトルを獲得し「江戸川テッペイは若い人に譲りたい」と“卒業”宣言。名前の由来である、ちばてつやさんの名作漫画「おれは鉄兵」ばりの大暴れを誓う。

 10~12年と3年連続でSG優勝戦に進出したものの、昨年は絶不調。その苦しみを乗り越えて関東チャンプの称号を獲得した。直前の戸田、びわこの両G1でいったん調子を落とした。「(平和島から)一気にいこうとしていけなかった。空回りしないように意識したい」と、節前に大好きなお酒をたしなみリラックスしてきた。

 好材料はそろっている。年末のSGグランプリの舞台は00年以来14年ぶりの平和島。しかも出場枠は18人に拡大され、石渡をはじめ地元選手には、これ以上ないモチベーションとなっている。また石渡にとって尼崎は通算優勝6回と実績ある水面。「調整の仕方が合っているのか、関東と同じくらい走れている」と好印象を抱いている。昨年5月の当地周年記念でもしっかり予選を通過した。

 引き当てたエンジンは2連対率3位の実績機。昨夏以降下降気味だったが、前節で岡本猛(40=大阪)が立て直して優出(4着)。特訓後は「期待したがそれほどじゃ」と物足りない様子だったが、しっかり2位タイの前検タイムを計測。しっかり合わせて、まずは1号艇の初日8Rを逃げ切るのみだ。

 ◆石渡 鉄兵(いしわた・てっぺい)1974年(昭49)12月6日、千葉県生まれの39歳。74期として94年5月、多摩川でデビューし同7月、津で初勝利。初優出、初優勝はともに江戸川で、10、12年江戸川周年記念優勝。通算成績4866戦1328勝。優勝48回、G1優勝3回、SG優出3回。同期は辻栄蔵、守田俊介ら。1メートル60、53キロ。血液型O。

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