【中山牝馬S】4連勝中エクセラントカーヴ G1へ一直線!

[ 2014年3月12日 05:30 ]

エクセラントカーヴは末脚強力

 今週の中山メーン「第32回中山牝馬S」は古馬牝馬の実力派が集結。強力2頭出しで挑む堀厩舎が注目の的だ。特に昨秋の京成杯AHで重賞初Vを飾った5歳馬エクセラントカーヴは、飛躍が期待される1頭。4歳の昨年、怒とうの4連勝で一気に開花。骨折明けでも十分態勢は整っている。始動戦で連勝を「5」に伸ばすようなら、G1制覇の夢が大きく膨らんでくる。

【中山牝馬S】

 エクセラントカーヴは重賞初Vを飾った昨秋の京成杯AH以来、約半年ぶりの実戦。それも、レース後に左前脚のトウ骨遠位端骨折を発症しての復帰初戦だ。通常なら、強気になりにくいケース。しかし、全休明けの11日、橋本助手のジャッジは少々違っていた。

 「骨折の程度自体は軽かったし、ずっと使ってきて、リフレッシュをしたかった頃。いい休養になったと思う。放牧からは厳寒期に戻ったが、体の張りもいいし、毛ヅヤもピカピカ。いい状態で出せると思う」

 なるほど、坂路を軽く駆け上がった後、Dコース(ダート)を流すこの日の姿は柔軟で軽やか。昨年、4連勝で重賞ウイナーに上り詰めた輝きは、年を越しても消えていない。強力牡馬を一蹴した前走・京成杯AHは鮮やかだった。G1好走の実力馬ダノンシャーク以下をねじ伏せてV。同助手は「軽ハンデ(52キロ)ではあったが、あれだけの男馬を負かしたし、強い内容だった」と高評価する。

 3歳春には新馬V直後のG3クイーンCでいきなり3着(1着ヴィルシーナ)に入った期待馬。古馬となり、G1級の素質が徐々に花を開いてきた。中山牝馬Sであえて課題を挙げれば2点。3・5キロ増のハンデ55・5キロ。これは牝馬同士ということを考えれば問題ないだろう。もう一つは過去12戦は全て1600メートル以下で、1800メートルは未知のゾーンということ。

 「距離自体は大丈夫だと思う。むしろ、中山1800メートルの発走地点は鍵。スタンド前の発走はあまり経験がない。昔ゲート入りで時間がかかったこともあるので…。年をとってだいぶ落ち着きも出たので、いいスタートが切れれば」と同助手は細心の注意を掲げた。まずは互角のスタート。自慢の瞬発力がフルに生きれば、牝馬同士なら力は違うはず。中山牝馬Sでの“好発進”は、悲願のG1制覇への力強い第一歩となる。

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