【フィリーズR】アドマイヤビジン“ツンデレ”からひと皮むけた!

[ 2014年3月12日 05:30 ]

桜花賞が狙いのアドマイヤビジン

 今週の阪神メーンは桜花賞TRのフィリーズレビュー。年明けの紅梅Sでオープン勝ちを収めたアドマイヤビジンが引き続き芝1400メートルのここに狙いを定めてきた。キレイな毛並みの芦毛の好馬体に、つぶらな瞳と整った顔立ち。人にたとえるなら和風美人の美しさだ。ただし、美人に気のきつさはつきもの!?大當助手は苦笑いしながら性格を表現した。

【フィリーズR】

 「厩舎に来たときはツンデレやったね。テンションが高くて強い稽古をやると、すぐにスイッチが入っていた。それで競馬に行っても最初は千二でも引っ掛かっていたくらいだから」

 だが気性は繊細でも素材の良さは本物だった。年明け初戦の前走・紅梅Sを鮮やかに差し切ってオープン初勝利を挙げた。内容は文句なし。その舞台裏では調整に苦心する日が続いたという。「前走はテンションが高くて、落ち着かせることに集中しないといけなかった。仕上がりは6、7分の感じだったし、どうかと思ったけど、よく頑張ってくれた」と振り返る。

 早い段階で桜花賞に出走するだけの賞金を加えたことで、ゆとりのあるローテ選択が可能になった。中7週となるこの中間はいったん放牧へ。そこでひと息入れたことが劇的に効いた。

 「前走後は3週間ほど放牧に出したんだけど、それで落ち着きが出た。落ち着きがあるから先週、今週と坂路でビシッと追い切れた。それまではやりたくても、できなかったから。心身ともにひと皮むけたね」

 大當助手の口ぶりから充実ぶりが伝わってくる。本番はこの次。トライアルで結果を出して大舞台へ、と陣営は青写真を描いている。

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2014年3月12日のニュース