【弥生賞】キングズオブザサン 運ではなく実力で皐月へ

[ 2014年3月5日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・栗東=4日】取材はタイミングが大事だ。朝一番の調教が一段落した午前8時半、寺下は弥生賞にキングズオブザサンを送り込む荒川厩舎へ。洗い場にいた番頭・佐藤助手に話しかけると「何も言うことはないよ」と言いながら大仲(スタッフ控室)へ招き入れてくれた。

 関西馬ながら近2走は中山に遠征。葉牡丹賞V→京成杯2着と同じ舞台で結果を残している。「立ち回りが上手だし中山は合う。前走後は疲れが出たが、いい休養を取れた。状態は前回よりもいいと思うよ」と手応えを口にした。

 昨年の皐月賞は管理するクリノヒマラヤオーが3分の1の抽選を突破してクラシック舞台に出走。17着に敗れたが「抽選の結果を聞いて声が出た。去年の中で一番うれしかった出来事やな(笑い)。今年は権利を獲って行きたい」。幸運ではなく実力でクラシックの舞台に立つ――。陣営の確かな意気込みが伝わってきた。

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2014年3月5日のニュース