【小倉大賞典】１番人気ラストインパクト　圧巻の重賞初Ｖ

　「第４８回小倉大賞典」が２３日、小倉競馬場で行われた。１番人気に推されたラストインパクトが重賞初制覇を決めた。後方追走から向正面で一気に先頭に立つと、そのまま危なげなく押し切る強い競馬。良血のディープインパクト産駒が、４歳を迎えて本格化を示した。

　向正面で場内がどよめいた。残り５Ｆ、序盤は後方に位置していた１番人気のラストインパクトが外からまくって先頭に。だが鞍上の川田は冷静だった。

　「ペースが遅かったし、馬の気持ちに任せてジワーッと。あとはリズムに気を付けて、気持ち良く」

　引っ掛かったわけではないから、勝負どころでも手応えに余裕がある。直線に向いて再加速すると、最後は２着のカフナに２馬身半差を付ける圧勝だった。

　「もう一段、二段と成長すれば、強い馬とも競馬ができると思います」松田博師も「ぶさいくな競馬やったけど、賞金を加算できたことが何より」と春の大舞台を見据える。確固たる主役不在の芝中距離路線を盛り上げてくれそうだ。

　◆ラストインパクト　父ディープインパクト　母スペリオルパール（母の父ティンバーカントリー）牡４歳　栗東・松田博厩舎所属　馬主・有限会社シルク　生産者・北海道白老町社台コーポレーション白老ファーム　戦績１２戦５勝　総獲得賞金１億３３０４万９０００円