上村、有終V 22年騎手人生に幕「いいジョッキー生活だった」

[ 2014年2月24日 05:30 ]

京都競馬場のウイナーズサークルで行われた上村騎手の引退式

 23日、この日を最後に引退する上村洋行騎手(40)が京都6、9Rで逃げ切りVを決め、22年間の騎手人生の最後を飾った。

 6Rの新馬戦(芝1800メートル)はアドマイヤヤング(牡=梅田智、父フジキセキ)で1番人気に応えてV。積極的にハナを奪い、後続を4馬身突き放した。上村は「余裕のある状態だったが、能力の高さで勝ってくれた。距離は延びた方がいいですね」と素質を評価。近藤利一オーナーの「花道を飾らせてやりたい」の思いに応えた。鞍上は「将来性のある馬。(騎手を)辞めるのを辞めたいぐらいです」とジョークを交えて期待を寄せた。

 最終レース終了後、ウイナーズサークルで引退式が行われ、小牧ら騎手仲間から胴上げ。壇上に立った上村は「心の整理はできてたはずだが…」と言葉を詰まらせ「いいジョッキー生活だった。ここでムチを置く以上は調教師を目指していきたい」と決意を語った。今後は栗東・池添厩舎で助手を務めつつ、調教師試験に挑戦していく。JRA通算成績は7880戦570勝(うち重賞10勝)。

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2014年2月24日のニュース