【フェブラリーS】最低人気コパノリッキー仰天V!単勝G1歴代2位

[ 2014年2月24日 05:30 ]

早めに抜け出したコパノリッキー(右)が押し切り、フェブラリーSを制す。2着はホッコータルマエ(中央(15))、3着はベルシャザール(左)

 どん尻人気から頂点へ。23日、東京競馬場で行われた今年最初のG1「第31回フェブラリーS」は大波乱の結末。最低16番人気のコパノリッキーが快勝した。JRA平地G1での最低人気馬の勝利は史上3頭目。単勝2万7210円は、サンドピアリス(89年エリザベス女王杯)に次ぐG1史上2番目の高額配当。田辺裕信騎手(30)はデビュー13年目で、うれしいG1初制覇となった。上位人気を分けたホッコータルマエは2着、ベルシャザールは3着に敗れた。

【レース結果】

 直線残り400メートルで早々と先頭に立った田辺とコパノリッキー。抜群の手応えに府中のスタンドを埋めた4万観衆がざわつき始める。「このまま残るんじゃないか」「これは大荒れだ」。残り200メートルで後続を突き放し、唯一食い下がったホッコータルマエは馬体が並んだところで脚色が同じに。外に出したベルシャザールも伸びあぐねている。最低16番人気の超ダークホースが先頭でゴール。ニューヒーローの誕生と王者の完敗。その瞬間、悲鳴とため息と歓声が一つになったどよめきが場内を包んだ。

 「まだ実感が湧かない。放心状態ですね」。これがG1初制覇となった田辺は素直な感想を口にした。スタートを決めると、内からハナを主張したエーシントップを行かせて2番手に収まった。「オーナーには“ホッコータルマエをマークしろ”と言われたんですが、そこは無視しました」。報道陣を笑わせた鞍上だったが、勝算を感じての判断。「強い馬同士がけん制し合っている間に、スイスイ行っちゃおうと思った。直線に向いて他の馬がどんどん見えなくなって、タルマエのメンコだけが視界に入っていたけど、それも止まった。これは勝てるかなと。最後は馬が頑張ってくれた」。初コンビとは思えない好騎乗で能力を引き出した。

 運もあった。田辺は当初、同じ村山厩舎のテスタマッタに騎乗予定だったが、直前に屈腱炎を発症し引退。騎乗馬がいなくなったところに白羽の矢が立った。リッキーも2分の1の抽選を突破し出走にこぎ着けた。初のウイニングランは「ゴール後もなかなか止まってくれず、久々の芝コースを嫌がって掛かっていた。制御に必死で楽しむ余裕がなかった」とはにかんだ。

 村山師はテスタマッタで制した12年のこのレース以来のG1制覇。「人気はなかったが能力は通用すると思っていた。強さを見せられたのがうれしい」。膝の骨折でスランプに苦しんだ愛馬の復活。坂路主体から、より負荷の掛かるCWコースでの調教を増やしたことも実を結んだ。「思うように勝たせてあげられなかったテスタマッタの分も、この馬で頑張っていきたい」と決意を新たにする。

 ドバイワールドC(3月29日、メイダン)にも登録しているが、指揮官は「今後のことはオーナーと相談」と話すにとどめ「方位とかも気にするでしょうから」と笑いを誘った。わずか90秒で一気にスターダムへと駆け上がったリッキー。今年のダート界を熱く盛り上げていく。

 ◆コパノリッキー 父ゴールドアリュール 母コパノニキータ(母の父ティンバーカントリー)牡4歳 栗東・村山厩舎所属 馬主・小林祥晃氏 生産者・北海道日高町ヤナガワ牧場 戦績9戦5勝 総獲得賞金1億6031万2000円(戦績、賞金共に地方含む)

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