【京都記念】いざ始動戦!ジェンティル“最強オバチャン”だ

[ 2014年2月11日 05:30 ]

京都記念から始動するジェンティルドンナ

 今週の京都メーンは、過去10年の勝ち馬にブエナビスタ、アドマイヤムーンなどの強豪が名を連ねる伝統の一戦「第107回京都記念」。今年は史上初のジャパンC連覇、G1・5勝の実績を誇るジェンティルドンナが断然の主役だ。休み明けでもしっかり乗り込み、始動戦のここに照準ぴたり。来月、ドバイ遠征でリベンジを果たすためにも、ここできっちりと弾みをつける。

 記録的大雪に見舞われた東日本ほどではないが、栗東も先週は連日雪景色。ただ、坂路閉鎖などはなく、ジェンティルドンナは始動戦に向け、すこぶる順調に調教をこなしてきた。年が明けて5歳に。若い頃から圧倒的な能力を誇っていただけに、身体面の大幅な上積みはないが、気性面には大きな違いがある。銀世界となったトレセンで日迫助手は成長を感じ取った。「以前は雪が積もるとキョロキョロ物見していた。今はそういうことに動じなくなっている。大人になってきたのだろう」

 繊細な面はすっかり解消。今はどっしり構え、古馬の風格が漂う。例えるなら、大阪のオバチャンか。少しのことには動揺しないし、男性(牡馬)よりはるかにたくましさがある。

 牝馬3冠制覇。そして史上初のジャパンC連覇。歴史に残る名牝として名を刻み、ジャパンC優勝後はリフレッシュ放牧。先月9日に帰厩すると、待ちきれぬとばかりに翌日すぐ乗り込みを再開した。新コンビ・福永がまたがった先週5日は馬場が重くなった坂路で4F52秒5~13秒1を楽にマーク。オレアリア(4歳500万)を2馬身半、蹴散らした。順調すぎるほどに順調だ。

 日迫助手の言葉にも力がこもる。「今回はG2だが、だからといってナメる気持ちはない。いつも通り、挑戦者のつもり。結果的に8、9割の仕上げになるかもしれないが、どんなレースだろうと全力。そのために放牧から早めに帰厩したんだ。これだけやって負けたら仕方ない」

 ここをステップに、昨年2着に敗れたドバイシーマクラシック(3月29日、メイダン芝2410メートル)への参戦を予定。遠征に弾みをつけるべく、ここで結果を出す。陣営はその一点に集中している。

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2014年2月11日のニュース