【KEIRIN EVOLUTION】五輪ルールで激突!

[ 2014年1月26日 05:30 ]

ケイリンエボリューションに出場する(左から)井上、矢口、永井、十文字、稲村成、松川、長塚

 国際ルールに準拠したレース「KEIRIN EVOLUTION」が26日、いわき平記念3日目9Rで行われる。ケイリン(KEIRIN)は競輪を基に生まれた世界のスポーツ。オリンピック正式種目に採用されているルールを採用し、過去に五輪でメダルを獲得した競輪選手4人を含むトップレーサー7人が一発勝負で激突する。08年北京五輪ケイリンで銅メダルを獲得した永井清史(30=岐阜)が、「競輪」との違いを語った。

 当時の永井は25歳。前評判では全く話題にも上らなかったダークホースが、敗者復活戦から勝ち上がり銅メダルを獲得してしまったのだ。帰国後、成田空港で会見を開いた永井は「日本で生まれた“ケイリン”で、やっと日本人初のメダルが獲れてうれしい」と涙で声を詰まらせた。

 「ケイリン」のルール、自転車を使用したレースは全プロ競技会で毎年実施されているが、車券が発売されるのは今回が初めて。1番の違いは、空気抵抗を軽減させるカーボンフレームを使用する点。永井は「競輪のスチール製フレームはしなりを生かして走るけど、カーボンはパワーが必要」と乗り方も異なることを指摘した。

 また国際舞台は室内250バンクが基本となるが、今回は風の影響を受ける屋外400バンクという点も大きな違いの一つ。「250は早めに仕掛けてもすぐコーナーが来るから逃げ粘ることができる。“ケイリン”は誘導のスピードが上がるので後手に回ると厳しくなるけど、今回は巻き返しが利く400なのでそこがどうなるか」と期待と不安が半々といった口ぶりだ。

 それでもケイリン競技の第一人者として負けられない自負がある。「車券を発売する以上、目指すのは1着。北京五輪の時のように積極的に仕掛けたい」と意気込んでいる。

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2014年1月26日のニュース