【京都牝馬S】ドナウブルー 雪の重馬場坂路モノともせず54秒0

[ 2014年1月23日 05:30 ]

坂路で追い切られ、しっかりとした伸びを見せたドナウブルー

 京都メーン「第49回京都牝馬S」ではラストランを迎える6歳馬ドナウブルーが軽やかな走りを披露。有終Vの態勢が整った。

【京都牝馬S】

 雪で真っ白に染まった坂路をドナウブルーは一歩、一歩踏みしめるように駆け上がった。湿った重たい馬場をモノともせず4F54秒0。柔らかい身のこなしで1F手前でムチを持ち替えるとスッと反応。ラスト1Fは12秒5を刻んだ。稽古の順番がたまたま重なった全妹ジェンティルドンナに最後の走りを見せつけるような圧巻の動きで最高の仕上がりをみせた。石坂師は愛馬の引退を惜しむかのように口を開いた。

 「無事に走ってくれるのが一番だが、今は本当に体調がいい。勝ち負けにつながってくれれば最高だね。ラストランは決まっていたので、ここを目標にしっかりと仕上げた。先週も坂路で併せてビッシリ(4F52秒8~13秒0)とやっているので体はできている」

 群雄割拠の芝マイル路線で、牝馬ながら牡馬相手に堂々とした走り。G1・5勝の妹ジェンティルドンナとともに多くのファンを魅了してきた。京都牝馬Sは一昨年に初重賞制覇を飾ったレースでその後、マイル路線を突き進む指標となった。有終Vを託された福永の思い入れも強い。

 「1週前に乗っていい感触だった。デビュー前から素質の高さを感じていて、いずれはG1を、と思っていた馬。最初(新馬戦1着)と最後に騎乗できて縁を感じますね。前走(マイルCS)で5着に来ているし力はある。無事に回ってくることも大切だが、最高の形で引退させてあげたい」

 京都芝マイルは6戦3勝、3着1回と絶好の舞台。一昨年の関屋記念以来、勝ち星を挙げていないが牝馬同士なら能力は抜けた存在だ。「厩舎を支えてくれた馬。最後にいい走りをファンの方々に見てもらいたい」。トレーナーは最終戦に自信を持って送り出す。

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2014年1月23日のニュース