【京都牝馬S】“ラストラン”ドナウブルー 有終Vへ最高の仕上げ

[ 2014年1月21日 05:30 ]

23戦目、ラストランを迎えるドナウブルー

 京都牝馬Sではドナウブルーが23戦目でラストランを迎える。ジェンティルドンナの全姉。ジャパンC連覇など日本競馬史上に残る名牝として、常にスポットライトを浴びてきた妹と比べると、その成績は地味に映るが、マイル戦線で牡馬と互角に渡り合い、確かな存在感を示してきた。

【京都牝馬S】

 杉山至助手は、こう話した。「最終戦でも特別なことはやらない。もともと能力が高く、馬がレースを分かっている。京都の芝マイルは(6戦3勝)一番相性がいい舞台。スムーズな競馬ができれば格好はつけてくれる」

 デビュー2連勝でスターダムに乗りかけたが、賞金上積みに失敗してクラシック戦線に乗れず。しかし、3歳秋から成績が安定し、12年京都牝馬Sを制覇。同年関屋記念も1分31秒5のレコードで制した。さらにマイルCSでは名手スミヨンを背に大外から猛追。0秒1差3着に終わったが、強豪牡馬を懸命に追い上げる姿に胸を熱くしたファンも多いはずだ。

 苦楽を共にした同助手は、担当馬への強い思いを押し殺すように淡々と分析した。「テンションが上がることもなく状態面はいつもと変わらない。先週、追い切りに乗った福永騎手も、いい動きと言ってくれた。ファンが感動するような競馬ができればいいね」

 姉を管理した経験が、妹ジェンティルの活躍に生きたことは間違いない。陰の立役者であったとも言える。2年ぶりの京都牝馬S制覇へ、最高の仕上げを施すことが馬への恩返しになる。

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2014年1月21日のニュース