【AJC杯】ヴェルデグリーン オールカマーVの同舞台で輝く!

[ 2014年1月21日 05:30 ]

AJC杯で14年初戦Vを狙うヴェルデグリーン

 新春の中山開催も今週でラスト。締めくくるのは今年で55回目となる名物G2「AJC杯」。昨秋、同じ舞台のオールカマーを制したヴェルデグリーンが2つ目のタイトルを狙う。昨年は3連勝後に惨敗、その後に重賞初制覇と山あり谷あり。激動の1年をいい経験に、飛躍を期して最適舞台から再出発だ。

【AJC杯】

 歓喜と試練。ヴェルデグリーンにとっての昨年は、その両方を味わうジェットコースターのような1年だった。年明け1月から破竹の3連勝。500万下から一気にオープンへとステージを駆け上がったが…。好事魔多し。3連勝目のレース中に右前脚を落鉄。蹄を負傷した。痛みを抱えたまま出走した新潟大賞典は10着惨敗。陣営は蹄の傷んだ部分を全て削り取る治療で回復を待った。

 迎えた秋。完治した蹄でG2オールカマーを快勝。重賞ウイナーの仲間入りを果たし、意気揚々とG1へ駒を進めたが…。天皇賞・秋8着、有馬記念10着。G1の、関西馬の壁は想像以上に高かった。相沢師は「有馬記念の後はさすがに疲れたようで馬もガクッと来ていた。年末はそれほど強い調教ができなかった」と振り返る。それでも新しい年を迎え体調はどんどん回復。2週前、1週前と意欲的な併せ馬を消化した。「2週続けてこれだけやれるんだから、体調はもう大丈夫」。指揮官もひと安心だ。

 昨年からコンビを組む田辺は秋のG1・2戦をこう振り返る。「天皇賞は後ろから行って、下がってきた馬をかわしただけ。何もできず物足りなさを感じた。でも、有馬記念は勝負にいった。オルフェーヴルにくっついて一緒に上がっていこうとした。着順は有馬の方が悪いけど、自分としては納得できたレース」

 相沢師も「有馬は勝ちにいった結果で仕方ない」とした上で「2500メートルという距離も微妙だったかも」と分析する。新たな1年の始動戦に選んだのは、オールカマーを勝った舞台。「距離もベストだし今回はG2。ここは頑張ってほしい」と力を込める。山あり谷ありの1年を経て、さらなる飛躍を期す14年。試練の先に再び、歓喜が待っている。

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2014年1月21日のニュース