【京成杯】ショウナンラグーン 気性は祖母ドーベル譲り

[ 2014年1月16日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・美浦=15日】筑波おろしが吹きつける南馬場の出口で、大久保洋師が孫を見守るような優しいまなざしを向けている。視線の先には京成杯出走予定のショウナンラグーン。「この馬は俺が調教師のうちに何とかしたい」。傍らの梅崎にそっとささやいた。

 手塩にかけ、G1・5勝馬に育てた女傑メジロドーベルの孫。来年2月で70歳定年を迎える師は「この牝系からまだ重賞勝ち馬が出ていない。メジロシャレード(ラグーンの母)は故障して2戦で繁殖に上がった」と歯がゆそうな表情を見せる。「だから孫はオーナーにお願いしてセレクトセールで落札(税込み2400万円)してもらった」

 父シンボリクリスエスに似たスラリとした体形だが、気性は祖母譲り。「ドーベルもカン性が強くてね。尻っ跳ねして馬房の天井に穴を開けたもんだ。孫も同じ馬房を使っているよ」。名伯楽晩年の血統ロマンだ。

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2014年1月16日のニュース