【川口・SS順位決定戦】42歳“鉄人・貢”世代交代に待った!

[ 2013年12月31日 05:30 ]

入念な仕上げでSS王座連覇を狙う高橋貢

 川口オートの「スーパースターフェスタ2013」は、31日、最終11RでSG「第28回スーパースター王座決定戦」(優勝賞金3000万円=副賞を含む)が行われる。13年は苦戦続きだった高橋貢(42=伊勢崎)は5枠から“絶対王者”復活を目指して発進。自身初の連覇、通算5回目のSS王座を狙いにいく。

 最後に笑うのは絶対王者だ。青山をぶっち切ったトライアル2戦目で息を吹き返した。「(今大会に)入る前は(8強に)残れるかどうかの状態だったが、思ったよりも動いてくれた」。終わってみればポイント3位で進出。今節は機力差もそれほど目立たないだけにチャンスはある。

 SG優勝20回を誇るスーパースター。永井とSGタイトルを分け合った昨年は、暮れのSS王座決定戦で4回目の優勝を果たした。今年は4月のオールスター(飯塚)で優出(5着)したものの、永井や“モンスター”青山の陰に隠れるようにスローダウン。13年後期ランクは全国7位に後退した。それでも唯一連覇に挑戦できる立場に変わりはない。「万全に仕上げて狙いたい」と意気込みを示した。

 5枠から臨む決定戦の作戦は貫禄の自在戦。「トップスタートを行っても年齢的に疲れるし(笑い)。人のペースに合わせてさばいていく方がスタミナも持つ。中盤までに先頭に立てれば」。永井、青山を王者のプレッシャーで追い詰めていく。

 過去にも調子に波はあった。06、07年はSGタイトルから見放された。ただ、「年齢を重ねても上を目指したい」と常に向上心を忘れなかった。再度、上昇気流に乗り、12年のオートGP(飯塚)制覇で、廃止された東西チャンピオンCを含むSG全6冠の生涯グランドスラムを達成した。29日には名前が同じ「貢」の九重親方(58、元横綱千代の富士)からエールを送られた。まだ42歳、「体力の限界」はもっと先。大一番に強い男が華麗に締めくくる。

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2013年12月31日のニュース