【住之江・賞金王決定戦】池田逃げ切り圧勝!SG9V歴代単独5位

[ 2013年12月24日 05:30 ]

黄金のヘルメットをかぶり南明奈(左)と笑顔でVサインの池田浩二

 SG「第28回賞金王決定戦」は23日、大阪・ボートレース住之江12Rで行われた。結果は、インからトップスタートを決めた池田浩二(35=愛知)が逃げ切って圧勝。優勝賞金1億円を手に入れ、今年の獲得賞金はダントツの1億9823万円になった。同タイトルは11年以来2回目の優勝。SGは今年3月の総理大臣杯以来9回目の制覇となった。SG9Vは歴代単独5位、現役では11Vの松井繁に続く2位の記録だ。

 展示から他を圧倒していた。まずはスタート展示の加速感。スリット手前からググッと出て行く。そして2Mの周回展示にはさらに度肝を抜かれた。ボート前面がきれいに浮く芸術的ウイリーターン。その速く、鋭く、美しいターンに、鳥肌が立ったファンも多かったのでは?これぞ池田の旋回能力、これぞエース3号機の生み出す足だ。

 今節の池田はトライアル1、2回戦連勝と追随を許さない走りを見せた。他艇はただミスを待つしかなかった。調整、スタート、ターンのミス…。だが池田は大一番でも全く隙を見せなかった。「展示の2Mは自分でも押してるなって思いましたね。回転が合ってました。スタートも、トライアルはズレが合ったけど最後にいいのが行けたと思います」。トップスタートから、しっかりと回って後続を引き離す。これでは他艇は白旗を上げるしかなかった。

 「前回は落ち着かなかったけど、今回は楽に12Rまで待てました。今回の方が重みを感じますね。2回、3回はなかなか獲れないなって思ってましたから」

 タイトルを複数回重ねることで「偶然」という言葉は消えていく。2回目の黄金ヘルメットは真の力が付いた証だ。

 「伝説」への道はまだまだ終わらない。「来年からは制度が変わるけど、体力が続く限り賞金王に名を残したいです。いいエンジンに巡り合えば結果が出ると思います」とさらなる戴冠を誓った。SG10V、グランドスラム、賞金王3Vという数々の偉業が池田を待っている。ボートレースファンの期待を背に、来年もブレない強さを見せてもらおう。

 ◆池田 浩二(いけだ・こうじ)1978年(昭53)4月3日生まれの35歳。愛知支部。97年11月常滑でデビュー。00年びわこ新鋭王座でG1初優出。02年蒲郡でG1初優勝(通算7V)。03年丸亀MB記念でSG初V(通算9V)。11年には笹川賞、ダービー、賞金王と年間SGV3でMVPに輝くなど、ボート界“最強戦士”の呼び声も高い。同期には佐々木康幸、寺田祥らがいる。

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