【有馬記念】ウインバリアシオン“脱帽”も手応え２着

＜有馬記念＞２着に入る健闘を見せたウインバリアシオン

　また２着、されど２着。ウインバリアシオンはオルフェーヴルに８馬身離された銀メダルに終わったが、陣営に落胆の色はなかった。中団待機から４角で一気に位置を上げて直線へ。ほぼ同じ位置から追い出した３着ゴールドシップには１馬身半差をつけた。岩田は「悔しいというより、オルフェが強すぎる」と脱帽。「馬の能力の高さは確信できたし、よく走っている。きょうは相手が悪かった」と淡々と振り返った。

　オルフェに続く２着は１１年ダービー、神戸新聞杯、菊花賞に続いて４度目。松永昌師は「最後も花を持たせてしまったね」とした上で「よく立ち直ってくれた。来年に向けていいレースだったよ」と穏やかな表情。屈腱炎を克服し、１年以上の長期休養を挟んで復活した愛馬を称えた。「長く休んでいた分、これから働いてもらわないと」。来春の天皇賞（５月４日、京都）で、悲願のＧ１制覇を目指す。