【阪神JF】ハープスター12秒5!太め残り解消へ異例メニュー

[ 2013年12月5日 05:30 ]

CWコースで川田を背に追い切るハープスター(右)はラウンドワールドに先着でフィニッシュ

 ハープスターはCWコースの3頭併せで2馬身前にラウンドワールド(朝日CC出走)、2馬身後ろにタガノエンブレム(摂津特別出走)を置いてのスタート。ラスト5Fから13秒0、13秒3と速いラップを刻み、さらに直線でもびっしり追われた。

【阪神JF】

 ラスト1Fでラウンドワールドをかわすと、1馬身のリードを保ってフィニッシュ。7F95秒5、最後はさすがに苦しそうな表情を見せたが、それでもラスト1F12秒5でまとめたのはさすがだ。川田は及第点の評価を与える。

 「先週、今週と乗りましたが、今週の方がだいぶ良かったです。先週が直線だけだったのに対し、今週はある程度速い時計になりましたが、いい動きでした」

 最終追い切りをCWコース併走でこなすのは松田博厩舎の通常メニューだが、そのほとんどが上がり重点。しかしこの日は序盤からペースを上げて負荷をかけた。その狙いは太め残りの解消。前走の疲れが予想以上に残り、10月24日の帰厩時の馬体重は前走比プラス30キロ以上。そこからしっかり乗り込んで絞ってきたが、冬毛の影響もあって見た目にまだ緩い。この日の追い切りについて、松田博師は「もっと遅くて良かったんだけどな」と乗り手の判断で速くなったことを示唆した上で、こう続けた。

 「体はだいぶ締まってはきたな。とにかく能力は桁違いだし、無事に出られるのが何よりさ」

 その口ぶりから判断して決して万全ではない。しかしながらこの出来なら能力の違いで…という期待は伝わってくる。川田も同じ意味合いのコメントを最後に残した。

 「長い直線でレースができるのはこの馬にとってプラス。普通に走ってくれさえすれば…と思います」

 オーナーサイドや指揮官からは、早々と海外を視野に入れたコメントも聞かれる。たとえ少々の太め残りでも、ここを通過点にしてしまうだけのポテンシャルがハープスターにはある。

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2013年12月5日のニュース