【阪神JF】ハープスター 松田博師のタクトに乗って凱歌奏でる

[ 2013年12月4日 05:30 ]

新潟2歳S覇者ハープスターに注目

 新潟2歳Sの覇者ハープスターを徹底分析。ずばり、買いと結論づけた。

【阪神JF】

 過去10年で休み明けの優勝が一度もない阪神JF。3日付のスポニチ本紙では、このデータを根拠に新潟2歳S圧勝から中14週のハープスターを切った。新潟2歳S1着以来という全く同じ臨戦過程だった09年シンメイフジが、1番人気で5着に敗退した事実も重くのしかかる。

 ただし、09年と今年の新潟2歳Sを詳しく比較すると、同列には扱えない3つの“相違点”がある。

 (1)着差が違う ともに直線一気の追い込みVだが、シンメイは2着フローライゼと3/4馬身差だったのに対し、ハープは2着イスラボニータに3馬身差のワンサイド勝ち。上がり3Fもハープ(32秒5)の方がシンメイ(32秒9)より速い。

 (2)戦績が違う ハープは新馬→新潟2歳Sと圧倒的な強さで2戦2勝。全く能力の底を見せていないが、シンメイは2戦目のダリア賞で2着。既に黒星を喫していた。

 (3)相手が違う これが最大のポイント。今年の新潟2歳Sは超ハイレベルだった。2着以下に敗れた馬のほとんどが、次走のオープンや重賞で好走。さらに、2着イスラボニータは東スポ杯2歳S、5着マーブルカテドラルはアルテミスSと、重賞勝ち馬も2頭誕生している。一方、09年の2~10着馬は9頭中8頭が掲示板(5着以内)を外した。

 つまり、09年の新潟2歳Sは、見た目のインパクトほどレースレベルは高くなかった可能性が高い。

 それでも休み明けの不安は消えないが、心強いのは所属が過去5年で阪神JFを3勝と抜群の好成績を誇る松田博厩舎という点だ。

 08年ブエナビスタは「2戦目の未勝利戦Vから中3週」、10年レーヴディソールは「デイリー杯2歳S1着から中7週」、11年ジョワドヴィーヴルは「新馬Vから中3週」と全て異なる臨戦過程で勝たせた。使い方は違っても、2歳女王のタイトルを手にできる状態に仕上げる「阪神JFマスター」が松田博厩舎だ。

 勝算がなければ、ハープスターに中14週での出走という選択はしない。09年の二の舞いはない。久々を嫌われて少しでも人気が下がるようなら、むしろ馬券的には妙味が出てくる。ずばり、買いでしょ!!

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