【京阪杯】伏兵アースソニック 2番手抜け出し重賞初制覇

[ 2013年11月24日 05:30 ]

<京都11R・京阪杯>ゴール直前でアイラブリリ(左奥)を捕えたアースソニックが快勝

 電撃のG3、京阪杯が23日、京都競馬場で行われ、7番人気アースソニックが道中2番手から抜け出し、重賞初制覇を飾った。

 スタート後は行きたがった。M・デムーロは「1角で凄く掛かった」と苦笑いを浮かべた。ただ、そこからの手綱さばきは、さすが。うまく2番手で折り合いをつけ、逃げ粘るアイラブリリを追い詰め、首差、差し切った。「賢いから途中からはリラックスして走ってくれた。力強かった」(同騎手)

 重賞初挑戦だった春のシルクロードSは8着。オープンの壁にはね返されたが、ひと夏を越してグンと成長。484キロの馬体重はシルクロードS(482キロ)と、さほど変わらないが、馬体の迫力は明らかに増した。前走・桂川Sを快勝してオープン再昇級。いきなりの重賞で早々とタイトルを奪取した。「馬体が成長した。いい位置を取りにいっても、何とか折り合いもつくようになった。競馬がうまくなった」と中竹師は話した。

 前田幸治氏の所有馬での重賞Vは初めて。「騎手時代に中山大障害を勝たせてもらった(ハッピールイス=ノースヒルズマネジメント名義)。半端なくうれしい」。師は頬を緩めた。

 ◆アースソニック 父クロフネ 母ダイヤモンドピアス(母の父サクラユタカオー)牡4歳 栗東・中竹厩舎所属 馬主・前田幸治氏 生産者・北海道新冠町新冠伊藤牧場 戦績20戦6勝 総獲得賞金1億3960万8000円。

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2013年11月24日のニュース