【ジャパンC】ヒットザターゲット 驚きの京都大賞典V再現だ

[ 2013年11月22日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=21日】ジャパンCといえば格、レベルとも最高級のG1だが、意外にこの舞台でG1初制覇を飾る馬が結構いる。近年では03年タップダンスシチー、08年スクリーンヒーローがそう。今年は…ヒットザターゲットがその候補。寺下は、洗い場で愛馬を念入りにブラッシングする清生(きよせ)助手に感触を聞いた。

 「追い切り後も落ち着いている。フレッシュな状態を保っているね」。その“フレッシュさ”が好走への鍵となる。2歳暮れから3歳春まで休養して以降は、2年間以上もコンスタントに使われてきた。それが今年の宝塚記念11着後、“夏休み”を取ったことで京都大賞典での激走V(11番人気)につながった。

 「休む前は嫌気を出して、調教でも走りたがらなかった。今はしっかり負荷をかけて調整できている」(同助手)。前走の天皇賞・秋(7着)は不向きな馬場に泣いた。芝は前日まで不良。当日の午後に良まで回復したが、馬場の内外でコンディションが違った。「内から乾いていた」と同助手。直線は馬場の真ん中から伸びかけたが、水分が残っていた。「北村友騎手はレース後、ノメっていたし、いい馬場なら掲示板はあったと言っていた」

 パンパンの良馬場なら京都大賞典の再現も狙える。10年前、北海道・日高大洋牧場で働いていた同助手は偶然、東京競馬場でジャパンCを観戦。タップダンスシチーの9馬身差の圧逃劇を目に焼き付けた。「あの時も初G1制覇だったね。あんなに離せるとは思わないが、鼻差でも出て勝ってくれれば」。期待を持って大一番に挑む。

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2013年11月22日のニュース