【ファンタジーＳ】ベルカント逃げ切りＶ　角田厩舎が重賞初制覇

＜京都１１Ｒ・ファンタジーＳ＞武豊騎乗のベルカント（左）が鮮やかに逃げ切り重賞初制覇

　９日、２歳牝馬の重賞「第１８回ファンタジーＳ」が京都競馬場で行われた。

　４番人気のベルカントが逃げ切りＶ。角田厩舎が重賞初勝利を飾った。記念すべき厩舎初重賞Ｖとなった角田師は騎手時代の０３年にスイープトウショウでファンタジーＳを勝っている。「もう忘れちゃったよ」と照れ笑い。武豊も「（角田師は騎手時代の）後輩ですけどね。一緒に勝ててうれしいです」とはにかんだ。

　小倉２歳Ｓ（２着）からの１Ｆ延長も問題なかった。スッとハナを奪うと、直線に向いても脚色は鈍らない。後方から追い上げた馬を難なく振り切った。

　「うまくいきました。折り合いがつくか心配していましたけど、落ち着いて走ってくれましたね」と武豊が収穫を口にした。

　次走は阪神ＪＦ（１２月８日、阪神）。距離は１Ｆ延びるが、この日のレースぶりをみればＧ１でもあっと言わせて不思議はない。

　◆ベルカント　父サクラバクシンオー　母セレブラール（母の父ボストンハーバー）牝２歳　栗東・角田厩舎所属　馬主・ノースヒルズ　生産者・北海道新ひだか町土居忠吉氏　戦績３戦２勝　総獲得賞金４７７９万６０００円。