【AR共和国杯】須貝厩舎、ジャスタ盾Vにアスカクリチャンも続く

[ 2013年10月29日 06:00 ]

アスカクリチャンは自慢の末脚を武器にAR共和国杯に挑む

 今週はG1がひと休み。東京では波乱必至のハンデG2、アルゼンチン共和国杯が行われる。狙いは天皇賞制覇で勢いに乗る須貝尚介厩舎。昨年の七夕賞を14番人気で制し、ハンデ戦に相性のいいアスカクリチャンが出陣だ。近走も勝てないまでも札幌記念2着など奮闘。初の2500メートルと新コンビの戸崎圭太(33)を起爆剤に、僚馬ジャスタウェイに続く重賞連勝を狙う。

【AR共和国杯】

 早朝からお祝いムードの須貝厩舎。殊勲のジャスタウェイ担当・榎本助手は、おめでとうの声に応えた後、アスカクリチャン担当・阿南厩務員に、こうバトンを渡した。「今週も続いてくださいよ!!」

 報道陣の視線が一斉に注がれた阿南厩務員。「この勢いのまま2週連続かあ…。うまくいけばいいけど、どうかな。そんなにうまくいかんやろ」。思わず苦笑いを浮かべたが、これは本音ではなかった。

 前走のアイルランドTでは酷量59キロを背負いながら、しぶとく脚を伸ばして0秒2差、4着。能力の高さを再認識したと力強く語った。「正直、厳しい競馬になると思って送り出した。それが、59キロを背負ってサトノギャラントと同じ脚(上がり3F33秒2)を使った。強い競馬だよ。追って追って、伸びるタイプ。エンジンが掛かったところがゴールという感じもあったし…」

 つまり、もっと軽い重量で早めのスパートが可能だったら、さらにいい脚が使えたということ。今回は56キロ。前走以上の決め手を使える可能性は高い。しかも、その前走は当初回避予定で、メンバーや頭数を見て、出走に踏み切った経緯がある。今回に向けてのステップレースの意味合いが濃く、着順以上の評価が可能だ。

 初距離、2500メートルも同厩務員を強気にさせる要因の一つ。「向くと思う。折り合いに心配はない。ズブいタイプで、最後までびっしり追ってくれる騎手がいい。今回は戸崎騎手。いかにも合いそうだ」。確かに剛腕型騎手と相性がいい。準オープン勝ちはムルタ(アイルランド)。七夕賞勝ちは内田とのコンビ。今夏の函館記念3着、札幌記念2着は岩田が鞍上だった。

 厩舎に勢いあり。条件もばっちり。今週も須貝師の会心の笑顔が見られるか。

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