【天皇賞・秋】ヴェルデの末脚、田辺引き出す!

[ 2013年10月25日 06:00 ]

天皇賞・秋に向け意気込みを語る田辺

 ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「The Keyman」は、ヴェルデグリーンでG1初制覇を狙う田辺裕信(29)に胸の内を聞いた。

 ――ヴェルデグリーンの前走(オールカマー1着)、手前みそですが私のコラムで◎を打ちました。

 田辺騎手 本当ですか?こちらサイドの雰囲気としては、いまひとつかな?という感じだったんです。

 ――それは蹄の不安のせい?

 それは前々走(新潟大賞典10着)の敗因です。その後だったことと、休み明けだったこと、また初めての2200メートル戦ということもあり、厳しいかと思いました。

 ――3コーナーからは動かして行った感じ。

 前半は次につながるレースができれば…という気持ちもあったのですが、思ったより良く反応したので動いていきました。

 ――最後はいつも通りの末脚で差し切った。

 正直言うと最後の最後は少し甘くなった感じがありました。でも、休み明けで大外を回ったにも関わらず勝ち切ったのだから大したものだと感じました。

 ――好走時は外を回している感じがします。モマれ弱い面がある?

 そんなことはありません。新潟大賞典は大きく負けたけど、内でモマれたこと自体は影響したと思いません。

 ――中山巧者という気もするが?

 乗っている側としてはそんな感じは持っていません。実際に東京でも勝っているし、どこでも大丈夫だと思います。

 ――血統的には父も母の父もダービー馬で、母の母はオークス馬。東京2400メートル向き?

 以前は引っ掛かる面があったので長めの距離がどうかは分かりません。ただ、今回の2000メートルは実績的にも大丈夫でしょう。

 ――32秒台の脚も持っているが、裏返せば良馬場向きということ?

 こればかりはやってみなければ分かりません。ただ、今週末は台風の影響もあって道悪は必至。なんとかこなしてくれることを信じるしかありません。

 ――中間はノータッチ?

 相沢先生から本番前に1度、またがっておくか、と言われました。でも、いきなり慣れないことをやるのはどうかと思い、断らせてもらいました。

 ――相手が強化される点は?

 僕が最初に乗ったのは500万条件。そこを勝った後は、レースの度に相手が強化される、と言われ続けてきました。それでもポンポンとクリアしてくれた。今回も同じように突破できることを願っています。

続きを表示

この記事のフォト

2013年10月25日のニュース