【天皇賞・秋】ミッキー先生が送り出す第2のヘヴンリー

[ 2013年10月25日 06:00 ]

夜明け前厩舎周りを運動するフラガラッハ

 【G1ドキュメント=24日】2000メートルのG1とあって芝・中距離のスペシャリストがズラリ。そんなメンバーに交じってマイル路線から距離を延ばして参戦するのがフラガラッハだ。今年の夏は中京記念連覇を達成。サマーマイルシリーズ優勝を飾った。芝2000メートルへの起用は10年1月の京成杯4着以来。柏原は松永幹師に狙いを尋ねた。

 「以前ほど行かなくなっているし、この距離で追走が楽になれば…と思ってね。器用なタイプじゃないから前走(京成杯AH11着)は中山マイルだときつかった。広いコースに替わるし、リズム良く走ってくれたら」

 松永幹師は騎手時代の05年に14番人気ヘヴンリーロマンスとのコンビで、このレースを制している。レース後、天皇・皇后両陛下が見守る中、貴賓席に向けて馬上で最敬礼したのは日本競馬の歴史に残る名場面の一つと言っていい。普段はうるさい面があったヘヴンリーロマンスがこのときは微動だにしなかったのも、また心を打たれた。

 あの年の2着ゼンノロブロイ、3着ダンスインザムードは共に藤沢和厩舎。「最後はあの2頭の間を割ったんだよね」と懐かしそうに振り返って「もう8年前になるけど今でも藤沢先生に会うたびに、ミキオの馬さえ、いなかったら…、と言われるよ(笑い)」とエピソードを明かした。距離延長で新味が出そうな雰囲気が漂っている。

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2013年10月25日のニュース