【菊花賞】17年目・松田 バンデに「思い込めて」

[ 2013年10月18日 06:00 ]

バンデの追い切りにまたがった松田は好感触

 【G1ドキュメント=17日】「ありがたい、初めてですよ」。デビュー17年目、松田大作の言葉だ。“初めて”とは何だろうか。「G1でチャンスがあるんですから」。ビッグレースに有力馬で挑めることが初めてだというのだ。菊花賞への騎乗も初めて。菱田は調べてハッとした。松田のG1騎乗は過去わずか4回。腕のある中堅騎手だが大舞台とは縁遠かったのだ。

 バンデはV争いの第2グループだろうか。強じんなスタミナを武器に夏から急成長。函館の積丹特別で衝撃の大差勝ち。セントライト記念は6着も、兵庫特別は松田を背に6馬身差逃げ切った。勝つ時はぶっちぎりの個性派だ。

 セントライト記念で乗っていなかった松田は「(負けたのは)何でですかね。バンテ(2番手の意味)やから?」。決して、しゃれで言ったわけではないようだが、むろん、打つのは逃げの一手だ。

 坂路での併せ馬は4F55秒0~1F13秒0で軽々と3馬身先着。「真っすぐ走って、いい感じ」と好感触を確かめた松田は「いろいろな思いを込めて騎乗します」。自分自身に言い聞かせるように語った。

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