【秋華賞】涼しくなってサクラプレジール本領発揮、尾関師満足げ

[ 2013年10月10日 06:00 ]

ウッドチップコースで追い切るサクラプレジール

 【G1ドキュメント=9日】残念な結果に終わった凱旋門賞だが、世界の強豪相手に2、4着なら胸を張れる成績だ。キズナの調教パートナーとして海を渡ったステラウインドも挑戦に貢献した1頭。自らもフォワ賞(5着)、ドラール賞(7着)と現地で2戦し世界の空気を感じ取った。

 尾関師を見つけた浜田がこの話題を振ると「馬にとっては大きな経験になった。精神的にも強くなったと思う」と笑顔。「さすがに疲れたようなので、しばらく休ませる。復帰は早くても年末になるかな」と愛馬をねぎらった。

 そんな尾関厩舎は秋華賞にサクラプレジールをエントリー。最終追いはWコース単走。馬なりながら切れのある動きを披露した。「先々週、先週とびっしり併せたので、今週はサラッと流す感じ。動きはよかった」と尾関師も満足顔だ。前哨戦を使う予定で8月中旬に帰厩したが、夏負けでぶっつけ本番に。「調教を始めた頃は息遣いも荒く、背中の筋肉が戻ってこない状態。秋華賞も無理かと思った」と振り返るが、涼しくなるにつれて体調も回復。「納得いく仕上がりまで、持ってこられた」と、本番には間に合った。

 「カイ食いの量が春とは違うので輸送はそれほど心配していない」というが、万全を期す構え。「京都に早めに持っていくか、一度栗東に入れてワンクッション置くか。いろいろ方法を考えたい」とした。新馬戦→フラワーCを連勝した素質馬。状態が戻っていれば侮れない1頭だ。

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2013年10月10日のニュース