【凱旋門賞】武豊、親友対決に闘志 ペリエ“オルフェが一番強い”

[ 2013年10月4日 06:00 ]

凱旋門賞での活躍を誓い合う武豊とペリエ

 あと2日と迫った凱旋門賞(6日、フランス・ロンシャン)の出走馬が3日(日本時間同日午後)、オルフェーヴル(牡5=池江)、キズナ(牡3=佐々木)を含む19頭で確定した。昨年の英、愛ダービーを制したキャメロットは回避した。

 ワークフォースが勝った10年以来、3年ぶりの19頭立てと決まった凱旋門賞。現地のムードも日に日に緊張感を増してきた。

 ただ、キズナの鞍上、武豊(44)はベテランらしくリラックスムード。2日は開催が行われたシャンティイ競馬場を訪れ、オリビエ・ペリエ(40)との久々ツーショット写真に収まった。「タケさーん久しぶり」「オリビエ、また髪の毛が寂しくなったな」。20年来の親友とあって話題には事欠かないが、まずは昨年の凱旋門賞だ。オルフェーヴルが完全に抜け出したところを、懸命に追って強襲したのがペリエのソレミアだった。「オルフェが勝ったと思った。ところが、どんどん内にヨレていったので慌てて追った。諦めないことは大事だね」

 今年は武豊が日本ダービー馬キズナ、ペリエが仏ダービー馬アンテロでぶつかり合う。まずはペリエのキズナ評を聞こう。「直線の長いロンシャンがいかにも合うタイプ。何と言ってもユタカが乗ることが怖いね」。真剣な口調。どうやら社交辞令ではない。そして「オルフェーヴルも強い。一番強いんじゃないかな」とも付け加えた。

 ならば、自身5勝目を目指す相棒アンテロはどうか。マイル、2000メートルと使ってきた臨戦過程が気になるが…。「距離には何の問題もない。凱旋門賞を7度(最多)も勝ったファーブル師の馬なんだから」と意に介さなかった。武豊も「ファーブル師も凄いが、鞍上がオリビエだからねえ」。シンプルな言葉で警戒すべき1頭と位置付けた。

 ▼凱旋門賞への出走の流れ 登録を行った馬がレースが近づくとともに“取り消していく”という独特のシステムをとっている。今年は5月15日に1次登録(6000ユーロ=約79万円)を締め切り。10月1日に「第1次取り消し」(取消料960ユーロ=約13万円)、2日に2次取り消し(同3840ユーロ=約50万円)。3日に取り消せば8640ユーロ(約114万円)が必要になる。ここまで取り消さなかった馬で出馬登録が行われ、出走馬確定後の取り消しには1万6800ユーロ(約221万円)が必要。

 ◆キズナの調教パートナーを務めてきたステラウインド(牡4=尾関)はドラール賞(5日、G2、ロンシャン4R芝1950メートル、13頭)に出走する。ゲートは4番、馬番は5番。鞍上は武豊。

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2013年10月4日のニュース