【凱旋門賞】岡部氏「前哨戦とは全く違う」地元馬の巻き返しを警戒

[ 2013年10月3日 06:00 ]

 【東西ドキュメント・美浦=2日】競馬には古くから“勝負仕上げ”という言葉がある。馬体に余裕を持たせて前哨戦へ出走させ、本番でピークに仕上げることだ。凱旋門賞の舞台となるフランスにも“勝負仕上げ”はあるのだろうか?「日本よりはるかに徹底しているよ。凱旋門賞と前哨戦とでは全く違った仕上げをしてくる」。海外遠征の先駆者で知られる岡部幸雄元騎手(64)は梅崎の質問に即答した。賞金に大きな格差があるからだ。

 前哨戦のフォワ賞、ニエル賞の優勝賞金はいずれも7万4100ユーロ(約980万円)だが、凱旋門賞は274万2720ユーロ(約3億6200万円)と37倍に跳ね上がる。一方、日本では毎日王冠、京都大賞典が6000万円に対して天皇賞・秋は1億3200万円と2倍程度。「欧州勢にとって前哨戦は単なる予行練習だから負けても何とも思っていないさ」。岡部氏は地元馬の巻き返しに警戒の色をにじませていた。

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2013年10月3日のニュース