【オールカマー】仰天ヴェルデ“緑一色”突き抜けV

[ 2013年9月23日 06:00 ]

<オールカマー>レースを制したヴェルデグリーン(12番)

 A級古馬が集結した中山メーン「オールカマー」は9番人気ヴェルデグリーンが外から伸びて重賞初制覇。天皇賞・秋(10月27日、東京)に名乗りを上げた。

 びっくり仰天。ヴェルデグリーンが9番人気の低評価をあざ笑う横綱相撲だ。道中は後方2番手。3角でエンジン点火、正攻法で大外をまくり上げた。勢いは最後まで衰えず、内で粘るダノンバラード、中を割るメイショウナルトをまとめてねじ伏せ、突き抜けた。ヴェルデとはイタリア語で「緑」。冠名も「グリーン」。さらに6枠の緑帽。緑尽くしの伏兵が、秋晴れの緑鮮やかな芝で躍った。

 コンビ結成後、5戦4勝。田辺は「3~4角で自分からハミを取ってくれたので、やれると思った」と笑顔で振り返った。相沢師は顔をくしゃくしゃにして喜んだ。「思い入れのある馬。地震でいろいろあったが、よくここまで立ち直ったよ」

 祖母は師が初めてG1(99年オークス)を制したウメノファイバー。10年12月の中山で新馬Vを飾った孫にも「クラシック候補」と期待を寄せた。しかし、11年3月11日、東日本大震災で暗転する。当週、出走予定だった中山競馬は中止。やむなく翌週の若葉S(13着)に遠征したが、地震で神経過敏となり、食欲が落ちて18キロ減。半年の休養を余儀なくされた。

 5歳を迎えた今年はいきなり3連勝で軌道に乗ったかに見えたが、今度は両前脚の爪に不安が出た。「夏、思い切って削蹄した。迷ったが結果的に良かった」。夏場、治療に専念した英断が実った。

 2度目の重賞挑戦で初タイトル。勢いに乗って天皇賞・秋を目指す。「出られるのなら天皇賞へ。ウメノファイバーはもちろん、父がジャングルポケットで、母の父がスペシャルウィーク。東京は強いはず」と相沢師。ダービー馬、オークス馬が血統表を埋める遅れてきた大物。田辺は「この馬で秋、もっと頑張りたい」と大仕事を誓った。

 ◆ヴェルデグリーン 父ジャングルポケット 母レディーダービー(母の父スペシャルウィーク)美浦・相沢厩舎所属 馬主・斎藤光政氏 生産者・北海道新冠町斉藤安行氏 戦績18戦6勝 総獲得賞金1億2460万8000円。

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