【鳴門・女子王座決定戦】“テクニカルエリー”三浦、女王の見せ場だ

[ 2013年8月9日 06:00 ]

3、3着条件の勝負駆けとなる三浦だが、準優進出へ自信たっぷり

 初代賞金女王の正念場。準優進出ベスト18を争う予選最終日を迎える。2、3日目に取りこぼしを喫した三浦永理(30=静岡)が3、3着の勝負駆けに挑む。調整面で遠回りをしたが方向性はバッチリ。ここからが“テクニカルエリー”の本領発揮だ。トップ争いは、初女王に焦点を絞る平山智加が、強力な出足を武器にこのまま逃げ切る構え。機力面では山川美由紀、谷川里江が節一を争っている。

 幸先いい滑り出しから一転、勝負駆けとなってしまった三浦がどのようなレースを見せてくれるのか。

 初日は特別なパワーではないものの軽やかな身のこなしで2、1着発進に成功。しかし、納得のいかない三浦は「直線が欲しくて調整したらターン回りが落ちた」と、機力アップが裏目に。2日目は内枠、堀之内の攻めで絶好の差し場があったにも関わらず3着。3日目も6号艇という枠に現状では勝ち目がないと判断し冒険。「3日間で一番悪かった」と、5着大敗。

 不本意な2日間を過ごしてしまったが「いろいろやったので方向性は分かってきた。初日の感じに戻せると思う」と、悲観はなし。漠然とではあるが予選突破のイメージはできている。

 仕上がりがワンテンポ遅いという弱点がネックとなり数々のチャンスを逃してきたが、昨年は初代賞金女王という形でレベルの高さを証明。ここからが“テクニカルエリー”の見せ場だ。

 予選トップ争いは現在1位の平山と2位の山川が有力。平山はここまで4戦オール連対。グイグイ伸びることはないが、出足型とあって大敗は考えにくい。このまま逃げ切る可能性が高い。平山が取りこぼした場合は12R、1回乗りの山川がインを押し切りトップの座をつかむことになるだろう。

 2日目に乗り心地を極端に落としていた谷川のパワーが復活。3日目12Rでは日高からインを奪う芸当まで披露し、節一級の気配が復活している。また大御所に交じり浜田、滝川といった若手も大健闘している。

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2013年8月9日のニュース