【関屋記念】レオアクティブ 新潟100%野芝で世界レコード更新だ

[ 2013年8月6日 06:00 ]

スピード自慢のレオアクティブ

 今週の新潟メーンは「関屋記念」(11日)。昨年もレコードが飛び出したように、毎年好時計が出ることでもおなじみだ。なぜ、夏の新潟の芝は好時計が出るのか?

 関屋記念は右回り時代の99年、リワードニンファが1分31秒6の日本レコード(当時)を樹立。左回りの新コースになった01年以降も「1分31秒台」が続出。新装1年目の01年にマグナーテンが記録した1分31秒8で延べ4頭が勝ち、昨年ドナウブルーが1分31秒5とコースレコードを更新。当時の日本レコードに0秒2(ストロングリターン=1分31秒3)に迫った。

 なぜ、毎夏コンスタントに時計が出るのか?新潟芝状態の良さに他ならない。新潟は春秋を通して、100%野芝で開催。同競馬場の松原秀樹・施設整備課長は語る。「野芝は晩秋から春先は休眠状態。生育には7月下旬~8月下旬の暑さが最適です。特に30度以上の高温でどんどん成長する。芝の密生度も高く、特に夏開催前半はいいコンディションを保てる」。野芝は暖地性で耐久性も高い。地面に地下茎を巡らせ、蹄(ひづめ)の衝撃にも耐える。新潟は水はけの良さも日本一。生えそろった野芝はクッションが利き、スピードを生む。

 夏場に時計が速くなるのは統計も立証する。芝1600メートルの設定があるJRA競馬場6場のうち、夏に開催がない京都以外の5場のコースレコードは6~9月上旬の暑い時季に記録されている。

 開催日程変更で、関屋記念は昨夏の5週目から3週目へ。「傷みも少なく、いいコンディションで迎えられると思う」と松原氏。注目は、昨年の京成杯AHで1分30秒7、衝撃の“世界レコード”で制したレオアクティブだ。杉浦師は「確かに速い馬場に合う馬はいる。スピード適性は不可欠だから」と前置きした上で「特にレオの場合は折り合いが肝心。速い馬場なら自然と流れてくれるから、制御するのも楽になる」と解説した。世界レコード更新の期待も高まる絶好舞台の熱闘に注目だ。

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2013年8月6日のニュース