岡部、初の南関限定騎乗で自身高める

[ 2013年8月2日 06:00 ]

岡部誠騎手

 【地方競馬です!!】名古屋の名手・岡部誠(36)が初の南関期間限定騎乗に臨んでいる。2日目の7月30日、参戦10戦目で勝利。「焦っていたわけではないけど初日からたくさん乗せてもらっていたし、早めに1勝できてよかった」とホッとした表情を見せた。

 94年秋から地方通算1万5187戦2679勝(中央467戦17勝)。04、06~11年と7度地元リーディングを獲得している。以前から「いろいろな所で乗りたい」との願望は強かったがオフのない名古屋所属で、しかもトップ。なかなかタイミングが合わなかったが今年、さらに自身を高めるための遠征を実現させた。「勝ち鞍も大事だけど中身が問題。南関の厳しいレース、流れの中でいろいろなものを吸収したい。馬の力を100%出せるようにするのはもちろん、人とのつながりを含め、勉強して帰れればと思っています」。

 先日、名古屋競馬経営改革を検討する有識者委員会から最終報告書が出された。13年度以降、実質収支赤字の場合は廃止を求める一方、経営改革で13年度の黒字化は可能とし、14年度以降も払戻率自由化などで黒字を継続できると提言した。

 経営改革は競馬組合の仕事。競馬そのもの以外でジョッキーにできることは限られるが、近年は騎手会が自主的にファンとの交流を深めるイベントなども開催している。岡部は「そういうことはこれからもどんどんやっていきたい」と笑顔で語った。(池田 裕文)

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2013年8月2日のニュース