【小倉記念】エクスペディション坂路1番時計!連覇へ今年も独壇場

[ 2013年8月1日 06:00 ]

坂路で追い切ったエクスペディションは1番時計を叩き出す

 真夏に燃える男だ。サマー2000シリーズ第3戦、小倉記念(4日)の追い切りが7月31日、栗東トレセンで行われ、昨年の覇者エクスペディション(牡6=石坂)が坂路で1番時計となる4F50秒6を叩き出した。気温の上昇とともに、グングン状態もアップ。浜中俊騎手(24)&石坂正師(62)のコンビで同レース3連覇の偉業に挑む。

【小倉記念】

 連覇を狙う“夏男”エクスペディションが、ついに目覚めた。コンビを組む浜中が騎乗し、坂路で序盤から1F12秒台のハイラップを刻む。残り1F、進路前方に他馬がいたため、スッと左側に移動。次の瞬間、鞍上が右ムチを入れ、ゴーサインを出した。さらに手綱をしごくと、力強く真一文字に伸びる。見せムチで気を抜かせず、最後に右ムチをもう一発。しっかりした脚取りで駆け上がった。

 叩き出した時計は4F50秒6。この日、坂路を上った延べ890頭の中で堂々の1番時計だ。自己ベストを0秒6も更新する超抜タイム。鞍上は「冬場は硬さがあるし、そんなに時計は出ない。暑い時季は元気があるし一番いい季節なんだろう」と目を細めた。

 コンビを組むのは2走前の鳴尾記念(2着)以来となるが、これまで13戦で騎乗した気心知れたパートナー。「鳴尾記念は休み明けで、追い切りもモサモサした感じ。今回は競馬を使っているし、スッと動けていた」と好調をアピール。

 最終追い切りでハードに追うのは昨年と同じパターン。「去年も年齢的にズブくなっていたし、当該週の追い切りでびっしり追ったら結果が出た」と鞍上。V仕様の仕上げで連覇に挑む。

 動きを見届けた石坂師も「元気があるし、順調。前回(七夕賞7着)は良発表でも、雨が降って馬場がジュクジュクしていた。良馬場なら」と巻き返しを誓う。鞍上も「道悪は良くないし、いい馬場でやりたい」と好天を願った。

 石坂厩舎&浜中のコンビには、11年イタリアンレッド、12年エクスペディションに続く小倉記念3連覇の偉業も懸かる。特に鞍上は小倉競馬場のある福岡県北九州市の出身。「小倉記念は地元だし、ずっと見てきた。思い入れのある重賞。今年も勝ちたい」と意気込む。エクスペディションは夏の小倉で4戦4勝と好相性。人馬にとって“庭”同然の舞台で、今年も存在感を見せつける。

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2013年8月1日のニュース