【若松・オーシャンC】真夏の夜の逆転劇!松井、星をつかんだ

[ 2013年7月29日 06:00 ]

ウイニングランでは海賊王?にふんして声援に応える

 ボートレース若松のナイターSG「第18回オーシャンカップ」は28日、第12Rで優勝戦が行われ、1枠の松井繁(43=大阪)が2Mで峰竜太を逆転して1着。09年賞金王決定戦以来11回目のSG制覇を飾り、SG優勝回数は野中和夫氏(引退)の17Vに次ぐ歴代単独2位となった。今年の賞金ランキングも、優勝賞金2500万円を獲得したことで4位に浮上。賞金王決定戦の出場権をグッと手元に引き寄せた。

(3年7カ月ぶり/) 海の王者はやはり松井だった。1Mでは峰に差しを許したが、2Mで差し返して逆転。09年賞金王決定戦以来となる11回目のSG制覇を成し遂げた。「1周1Mは素人みたいなターンをしてしまった。(1周バックで)湯川君が内から来ているのが分かったので2Mは展開を見た」と冷静な判断で勝利をつかんだ。

 ただ課題も残った様子。「1枠は勝って当たり前。すんなり勝てなかったことに反省が残る。1Mはハンドルから手が離れるくらいのプレッシャーがあったし、これが自分の甘さ」と、3年7カ月ぶりの美酒に酔いしれることはなかった。

 これでオーシャンCは98年の三国、06年の若松、08年の蒲郡に続く4回目の優勝。同一SG4Vは野中の笹川賞6Vに続く歴代単独2位の記録だ。SGの通算優勝回数も11回目となり、歴代2位に立った。「今までに何回も(SGを)獲り逃がしているから少ない気もする」と苦笑い。「太田君に続いて大阪(支部)でSG連覇ができたし、MB記念で3連覇を狙う」と、さらなる優勝回数の上乗せを誓った。

 この優勝により今年の獲得賞金額は6408万円までアップし、ランキングも4位まで浮上。昨年の賞金王決定戦の出場ボーダーであった6127万円をクリアし、今年の賞金王参戦も決定的となった。「ここで賞金王(の出場)を決めたい気持ちがあった」と、今シリーズの目標を達成した松井。昨年は足の骨折により苦しめられた夏場で結果を出し、ここから一気にリズムを上げてきそうだ。

 ◆松井 繁(まつい・しげる)1969年(昭44)11月11日生まれの43歳。大阪支部。89年3月24日登録の64期生。同期は服部幸男、中里英夫、鈴木博、加瀬智宏ら。90年の芦屋新鋭リーグ戦で初優勝。SG優勝は今回の若松オーシャンカップを含めて現役最多の11回目。G1優勝は49回で通算優勝回数は110回目。1メートル68、血液O型。

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