【若松・オーシャンC】菊地花火だ!4年に1度、若松の夜空に輝く

[ 2013年7月23日 06:00 ]

若松名物の大ビクトリー花火。今節は菊地Vの祝砲となるか

 ナイターSG「第18回オーシャンカップ」は23日、福岡のボートレース若松で開幕する。初日1、9Rに出走する菊地孝平(34=静岡)は、当地で2度のSG制覇を飾っている若松巧者だ。8月生まれの夏男らしく、過去の成績もこの時季が際立っている。目立った実績のない29号機とのコンビで、エンジン抽選では運に見放されてしまったが、勝負はここから。天の時と地の利を味方に、4年ぶり3度目のSG制覇を目指す。

 3度目のSG制覇へ、時は満ちた。05年MB記念と09年オーシャンC。菊地はSG通算2Vを共に若松水面で飾っている。4年おきに好調期を迎える“若松男”だが、まさに今年はその4年目。「僕にとってのオリンピックイヤー」と意気込むのも当然だ。

 また8月16日生まれの菊地にとって、夏場は最もモチベーションが上がる時季でもある。「毎年のように温水パイプが外れた6月くらいから調整方法であがいて、ナイターSGの頃に調子が良くなる。それに誕生日だと頑張ろうという気持ちも強くなる」。その証拠に正月、ゴールデンウイーク、お盆の年3回行われる地元戦でも、8月のお盆開催が圧倒的に強い。正月2V、ゴールデンウイーク0Vに対して、お盆は5V。特に8月16日に行われた優勝戦では2戦2勝と無敗だ。

 もちろん、今節の開催中に菊地の誕生日はない。ただ、今月26日(シリーズ4日目)は次女・梨紗ちゃんの2歳の誕生日。「うちは記念日を盛大に祝ったりはしないが、4日目のことは意識している」と静かに闘志を燃やした。26日、予選突破と二つの勝負駆けを成功させるためにも、初日から調整でもレースでも失敗するわけにはいかない。

 エンジン抽選で引き当てた29号機は2連対率51位。実績は乏しい。だが、乗り手に恵まれなかっただけで数字ほど悪いエンジンではない。「回転の上がりが良くない。でも、走り出せば悪くないしスタートは届いていた」と、感触も決して悪くなかった。前検S練習後すぐにギアとペラの調整に取り掛かり、初日1Rへ向けた準備は着々と進んでいる。得意水面で3度目の頂点へ――。オープニングレースから全力投球を見せる。

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2013年7月23日のニュース