【函館2歳S】タイムNo・1馬10年で1勝 クリスマス不吉データ

[ 2013年7月16日 06:00 ]

今回のメンバーでは持ち時計トップのクリスマス

 持ち時計No・1は、過信禁物!?今週の函館はJRA2歳重賞第1弾「第45回函館2歳S」(21日)がメーン。デビューしたての2歳若駒が集まる分、推理も難しい。毎年人気を集める「持ち時計No・1の馬」は果たして好成績を挙げているのか?徹底解析では、衝撃的な結果が判明した。2歳コースレコードで新馬を楽勝し、人気確実のクリスマスは危ない!?

【函館2歳S】

 デビューから1カ月余の馬が集まる函館2歳Sは言うなれば、幼稚園の運動会。大半の馬が新馬を1回走っただけ。多くて3戦。未対戦がほとんどで“横”の比較に悩むファンも多い。血統、実戦のインパクト、レース運び…。どれも推理の決め手になりにくい。

 大きな指標になるのは時計だ。現に「芝1200メートルの持ち時計」は函館2歳Sでは重視されてきた。特に同じ函館で計時されたものなら、信頼したくもなる。そこで「持ち時計No・1の馬」の成績を見ると、衝撃の事実が浮かび上がった。過去10年で実に6頭が1番人気になりながら、通算成績は【1216】。勝ったのは皮肉にも函館競馬場のスタンド改築工事で札幌で行われた09年ステラリードだけ。「1分9秒台」の好時計を持ち、単勝2倍台だった10年マイネショコラーデ(2着)、11年コスモメガトロン(4着)も苦杯。開催が進み、芝が傷むのは通例。パワー馬場に対応できず、敗れた馬も多い。逆に大幅に時計を短縮してくる馬もいる。序盤3週間は好時計が続出した今夏の函館シリーズも「4週目(7月第1週)から、いつもの函館に戻った」の声がもっぱら。洋芝特有の時計が掛かる舞台に戻っている。

 1分9秒3の2歳コースレコードで勝ったクリスマスに熱視線が集まる今年。手綱を抑えたまま、7馬身圧勝Vの強さは本物か?前走後も調教の手綱を取る丸山は「前走後も順調です。小さな馬(前走418キロ)なのでキープできれば。新馬に関しては言うことがない強さ。このまま無事に行けばチャンスはある」と全幅の信頼を寄せる。少々気になるのは、クリスマスが勝った6月30日に行われた巴賞組の函館記念の結果だ。コースタイレコードで快勝したエアソミュール、2着サトノギャラントは10着&4着と共に敗戦。同日は空前の高速馬場だった!?

 持ち時計No・1の馬が純粋に函館で行われた函館2歳Sを制したのは、01年サダムブルースカイが最後。クリスマスが12年のブランクを埋めるようならば、希代のスピード馬ということになる。

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2013年7月16日のニュース