【大井・JDD】クリソライト7馬身差圧勝!初の父子制覇

[ 2013年7月11日 06:00 ]

ジャパンダートダービーを制した(5)クリソライト

 3歳ダート日本一を決する「第15回ジャパンダートダービー」が10日、東京・大井競馬場で行われ、1番人気クリソライトが7馬身差の圧勝。02年優勝の父ゴールドアリュールと同じ着差(同レース史上最大)で、初の父子制覇を成し遂げた。重賞は初挑戦初制覇。大井出身の内田博幸騎手(42)は06年フレンドシップ以来2度目のV。中央馬が上位3着までを独占し、地方最先着は東京ダービー馬インサイドザパークの4着だった。

 父も先頭で駆け抜けた真夏の大井の夜。直線入り口で先行2頭を完全に捉えたクリソライトが、グングンと後続との差を広げた。圧巻の7馬身差、完勝。ライバルを全く寄せ付けず、最後は父ゴールドアリュール(02年覇者)と同じ着差をつけた。これで9戦4勝、連対率100%。砂の新星が誕生した。

 初めて騎乗した内田は「馬が強かったの一言。強すぎたかな」。その言葉が全てを物語っていた。鞍上が注意を払ったのはスタートだけ。特に速かったわけではないが、押して好位4、5番手付近を確保した。3角から徐々に進出し、4角では先頭と併走。手応えは抜群だった。内田は「前はいつでも捉えられると思っていた。バテる馬ではないので早め早めでいい」と判断。追い出されると、あとは独壇場だった。音無師も「想像以上の結果。完璧に近い」と胸を張った。

 07年にTCKから中央へ移籍した鞍上・内田にとっても格別の勝利。「大井がなければ今の自分はない。地元に帰って大きなレースで勝ててうれしい。ようやく勝つことができた」。10年4月のS1羽田盃(シーズザゴールド)以来の大井重賞制覇に喜びがあふれた。

 戦前は夏の新潟・レパードS(3歳G3、8月4日)を視野に入れていた陣営だが、このG1制覇で今後のローテーションは変更になるかもしれない。いずれにしても、今後の大目標は秋のG1・ジャパンCダート(12月1日、阪神)だ。

 ◆クリソライト 父ゴールドアリュール 母クリソプレーズ(母の父エルコンドルパサー)牡3歳 栗東・音無厩舎所属 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績9戦4勝(南関東1戦1勝) 総獲得賞金9376万8000円。

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