【川口オート】モトクロス“絶対女王”益 新伝説の幕開けだ

[ 2013年7月5日 06:00 ]

練習する益

 1日にオートレース選手養成所を卒業した第32期生の女子レーサー、益春菜(26)が5日、川口4Rで初陣を迎える。モトクロス界の“絶対女王”として君臨した即戦力。女子の第一人者、佐藤摩弥(21)も成し得なかったデビュー戦1着を誓った。

 4日はコースを何度も練習走行。「スタートを決めて逃げ切るだけ」とイメージはできている。指導員の石井大志(39)も「スタートも速いし、乗る方は言うことなし。平然と自分の仕事をすれば1着を取れる」と太鼓判を押した。

 全日本モトクロス選手権レディースクラスを4年連続で制した。益のオートレース転向はモトクロス界の大きな損失だ。本人も未練がないと言えばウソになる。愛車名「トゥートゥー」は米スーパークロスの憧れのチャンピオン、チャド・リード(オーストラリア)のゼッケン「22」から取った。「自分が活躍できればモトクロス(の凄さ)もアピールできる」と意気込みを示した。

 レース前は必ず梅干しを食べて、ヘルメットにキスをする。このルーティンワークで何度も頂点に立った。もちろんデビュー戦も。「(王者の)プライドは捨て、ゼロからのスタート。たくさんのことを吸収して実力をつけたい」――絶対女王伝説の幕開けだ。

 ◆益 春菜(ます・はるな)1986(昭61)年10月20日、東京都生まれの26歳。川口オート所属。08~11年全日本モトクロス選手権レディースクラスチャンピオン。尊敬する人物は米大リーグ、ヤンキースのイチロー。身長1メートル61、体重53キロ。血液型A。

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2013年7月5日のニュース