【宝塚記念】“人馬”のW親子制覇へ!不気味ダノンバラード

[ 2013年6月19日 06:00 ]

 【G1ドキュメント=18日】競馬では「父子制覇」というフレーズをよく耳にする。宝塚記念に出走するダノンバラードも、父ディープインパクト(06年)に続く父子制覇に挑む。だが、今回はそれだけじゃない。

 バラード担当の田重田裕生(たじゅうた・ゆうき)助手が父・静男厩務員(佐々木厩舎)との父子制覇を狙う。父は担当馬アーネストリーで11年宝塚記念を優勝。そして今年、キズナでダービーを制覇。今回は“人馬”とも父子制覇の偉業に挑むわけだ。寺下は池江厩舎へ。作業を終えた裕生助手に感触を聞いた。

 「前走(鳴尾記念3着)は内で包まれて動くに動けなかった。ひと叩きして、状態は良くなっている」

 4歳3強がそろった今回。相手は強いが、バラードは阪神&京都で【3230】と好相性。「右回りの方が乗りやすい。3着くらいには(候補に)入れておいて」とアドバイスしてくれた。

 話題は父子制覇へ。2年前の宝塚記念、裕生助手は阪神競馬場にいた。厩舎は大挙5頭出しで夏のグランプリに挑んだが、その夢を打ち破ったのがアーネストリーだった。「直線を向いて親父の馬が楽に抜けてきた。自信ありそうやったからな。父は馬のことをしっかり見ることができる凄腕やし、自信ある時はちゃんと走る」

 ここで勝てば、父の背中に一歩近づくことになるが、「父は凄い人。超えたいが、超えた時は今の父の年齢を上回っているはず。でも、いつかは超えたい」。熱い思いを聞いた寺下。ずっと応援していこうと心に誓った。

続きを表示

2013年6月19日のニュース