【函館スプリントS】パドトロワ10カ月ぶりV!勝浦喜びかみしめる

[ 2013年6月17日 06:00 ]

昨年8月キーンランドC以来となる10カ月ぶりの勝利を飾ったパドトロワ

 サマースプリントシリーズ開幕戦の「第20回函館スプリントS」は6番人気のパドトロワが2番手から押し切り、重賞3勝目を挙げた。

【レース結果】

 絶妙な好位差しでパドトロワが昨年8月キーンランドC以来となる10カ月ぶり復活勝利。昨年に続くサマースプリント王防衛へ好スタートを切った。

 ポンとゲートを飛び出し好スタートを切ると、道中は逃げるフォーエバーマークの2番手を追走。かつて主戦を務めた安藤勝己元騎手が騎乗したVTRを何度も見たという勝浦は「アンカツさんの時のイメージ通り、強気に動いた」。4角過ぎから手綱を激しく動かす。内で逃げ粘るフォーエバーを残り50メートルで捉え、外から迫ったシュプリームギフトを頭差しのいだところがゴールだった。「必死で追った。勝ってくれて良かった」と勝浦。自身もゴスホークケンで制した07年朝日杯FS以来、5年半ぶりの重賞勝利。「もう勝てないと思っていたので、うれしい」と喜びをかみしめた。

 プラス12キロと体を戻しての出走。「前に福島で乗った時(12年4月福島民友C6着)より硬さがなくなって、スピードの乗り方が全然違った」と勝浦は仕上がりの良さを強調した。その“仕上げ人”の金山美世子助手はモニターの前でド派手なガッツポーズ。「ギャーギャー騒いでしまった」と表情をくしゃくしゃにして相棒の元へ真っ先に駆け寄った。

 「次も乗せてもらえるか分からないし…」と謙遜した勝浦だったが、鮫島師は「ぜひお願いしたい」と騎乗継続を即決。「状態次第になるがアイビスSD(7月28日、新潟)かキーンランドC(8月25日、函館)を目指す」とした。それを聞いた勝浦も「超うれしい!!どこでも乗りに行きますよ」と目を輝かせた。

 人馬ともに久々の勝利の味は格別。新たな夏の名コンビが誕生した。

 ◆パドトロワ 父スウェプトオーヴァーボード 母グランパドドゥ(母の父フジキセキ)牡6歳 栗東・鮫島厩舎所属 馬主・吉田照哉氏 生産者・北海道千歳市社台ファーム 戦績26戦9勝 総獲得賞金2億6988万8000円。

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2013年6月17日のニュース