【宝塚記念1週前追い】フェノーメノ進化!仕掛けず3馬身先着

[ 2013年6月14日 06:00 ]

蛯名を背にラッキーバニラ(奥)と併せて追い切るフェノーメノ

 「第54回宝塚記念」(23日、阪神)の1週前追い切りが13日、美浦、栗東トレセンで行われ、春の天皇賞馬フェノーメノ(牡4=戸田)が迫力満点のフットワークを披露した。オルフェーヴルの回避で混とんとした春のグランプリ決戦。関東期待のトップホースがG1連覇で上半期を締めくくる構えだ。

【宝塚記念】

 天皇賞・春よりもさらに進化した走り。フェノーメノの動きを内馬場から追った戸田師の目には2カ月前との違いがはっきりと映った。「天皇賞(春)の1週前追い切りではジョッキー(蛯名)が仕掛けていたが、今度は仕掛けもしなかった。どんどん良くなっている」

 雨が降り注ぐWコースで主戦・蛯名を背にした1週前追い。4馬身先行したパートナーのラッキーバニラ(6歳オープン)に3コーナーから差を詰めると、直線では外から余力たっぷりに3馬身突き放した。重馬場で6F80秒4~65秒5~51秒6~38秒7~12秒9の好時計をマーク。「ラスト1Fは八分ぐらいの感じで走らせてくれ、との指示。いい動きだった」。引き揚げてきた蛯名は手応えをかみしめながら語った。「馬体に古馬らしいたくましさがある。精神面でもオンとオフをはっきり使い分けられて、メリハリがついている。厩舎スタッフが乗っているときはのんびりしているけど、俺が乗ると雰囲気が一変するんだ」

 戸田師の見立ても同じだ。「昔の人は“サラブレッドの完成期は4歳秋”と言ったものだが、フェノーメノの変化を見ているとその言葉を実感できる。完成へ向けて着実に成長している」。馬道を歩くときの様子や馬房の中での姿にも成長の跡を感じるという。「欲目かもしれないが、何気ないしぐさにも風格が出てきたように見えるんだ」

 関西3強の中でも「1頭とてつもないのがいる。昨年の凱旋門賞で見せたパワーは凄かった」(同師)と語っていたオルフェーヴルが回避。一報を聞くと「人ごとではない。いい状態で送り出すことに専念したい」と表情を引き締めたが、残る関西2頭も手ごわいことに変わりはない。

 「G1・4勝のジェンティルドンナには昨年のJCで差(0秒8差)をつけられたし、G1・3勝のゴールドシップも(春の天皇賞から)巻き返してくる。うちのはG1を1つ勝ったとはいえ、格が下。成長力でその差をどこまで詰められるか…」と語ると、ひと呼吸おいて「あるいは逆転できるか」と続けた。進化を続ける関東馬。G1連覇で古馬の頂点に上り詰める勢いだ。

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