【鳴尾記念】トウケイヘイロー逃げ切り重賞2勝目 武豊導いた

[ 2013年6月2日 06:00 ]

鳴尾記念は直線先頭に立ったトウケイヘイロー(左)が、他馬の追撃を抑え快勝

 G3鳴尾記念が1日、阪神競馬場で行われ、向正面でハナを奪ったトウケイヘイローが、直線を向いても脚色衰えず、そのまま押し切ってダービー卿CTに続く、重賞2勝目をゲットした。

 勝利の喜びより、驚きの方が大きかった。安田記念を除外となり、距離不安を抱えながら向かった一戦。それが、この完勝だ。11年9月以来の騎乗となった武豊は「全く折り合える自信はなかったが…折り合えたね」と目を白黒。「向正面で抑え切れなくなった。ケンカさせても…と思って行かせたが、直線で追ったら伸びた。意外だったね」。ダービーに続く2週連続重賞Vは本人の想像外だった。

 清水久師は「まさに好騎乗」とダービージョッキーに感謝。「除外が結果的に良かった。これで選択肢も広がった。今後は…う~ん」。中距離もマイルもOKとあって、この迷いはうれしい悩み。関係者にとって楽しみが広がった。

 ◆トウケイヘイロー 父ゴールドヘイロー 母ダンスクィーン(母の父ミルジョージ)牡4歳 栗東・清水久厩舎所属 馬主・木村信彦氏 生産者・北海道浦河町中村和夫氏 戦績15戦6勝 総獲得賞金1億6089万5000円。

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2013年6月2日のニュース