一宮競輪 今年度中にも廃止へ…東海地区で初

[ 2013年6月1日 06:00 ]

 愛知県一宮市の一宮競輪場が、今年度中にも廃止される見通しとなった。近年は売り上げ減少に歯止めがかからず収支は悪化。今後も収支改善は見込めないと判断された。今後は3日の市議会で谷一夫市長が会見を行い、正式に廃止が決定する見込みだ。

 同競輪場は1950年に開設。ピーク時の91年度には約720億円の売り上げを記録。収益は一般会計に繰り入れられ市財政を支えてきたが、09、10年度と赤字に転落。2011年度は約700万円の黒字に転じたものの、売り上げは約110億円ほど。12年度は1億4000万円超の赤字が見込まれるという。

 競輪場の廃止例は21世紀に入って6場あり、直近では12年3月に香川・観音寺競輪が廃止された。なお東海地区での競輪場廃止は今回の一宮が初めてになる。

続きを表示

2013年6月1日のニュース