【安田記念】香港馬グロリアスデイズ逆襲だ!府中ダートで上々時計

[ 2013年5月31日 06:00 ]

東京競馬場のダートコースで追い切る香港のグロリアスデイズ

 雪辱舞台へ、準備万端。春のマイル王を決する「安田記念」(6月2日、東京)に2年連続で出走する香港馬グロリアスデイズの追い切りが30日、東京競馬場ダートコースで行われた。馬なりで4F59秒5と軽めの内容ながら動きは上々。海外初挑戦だった昨年は14着に大敗したが、経験を積んだ今年は一変ムードが漂う。同レースは31日、枠順が確定する。

【安田記念】

 香港馬らしい筋肉質の馬体に力強さがみなぎっている。小雨降る東京競馬場のダートコース。グロリアスデイズが湿り気を帯び始めた砂を一歩一歩、しっかりと踏みしめた。追い切りは4角からペースアップ。スムーズにコーナーを回ると直線もキビキビした走りで4F59秒5~1F13秒7。サイズ師は「香港にいるときと同じ内容。調教後の息の入りもいいし、体調面は問題ない」と満足そうに話した。

 昨年は見せ場なく14着に敗れたが、当時が初の海外遠征&左回り。師は「馬が戸惑って訳が分からないまま力を出せずに終わった」と振り返った上で、「昨年の出走は左回りを経験させたいという狙いもあった。手前(軸脚)をきちんと替えられる馬だから、回り自体は大丈夫だと思っているし、今年は経験を生かしたい」と意気込んだ。香港は全て右回り。左回りの経験を求めて遠征した昨年の時点で、既に2年連続の挑戦を見据えていた節もある。

 1年前との違いも見逃せない。昨年11月のジョッキークラブマイル(1着)からブリンカーを着用。「集中力の面で絶大な効果があった」と師は目を細める。加えて、昨年は3月以降に3戦して来日したのに対し、今年は2戦。香港ではこの時季はシーズン終盤。「昨年も目に見えて疲れていたわけではないが、今回は万全を期して軽めのローテーションにした」と余力十分の状態で臨む。

 昨年暮れの香港マイル(2着)でサダムパテック(6着)、グランプリボス(12着)に先着。実力は申し分ない。08年2着のアルマダなど延べ6頭目の挑戦となる師は「安田記念は内枠が有利というのが私の結論。馬場は速い方が合う」と希望を口にした。馬主代表のラウ氏が早くも来日して会見に同席するなど勝負気配は十分。希望通りの内枠&良馬場がかなえば、大変身があっても驚かない。

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2013年5月31日のニュース