【岸和田・全プロSPR賞】新田逃げ切りV!次はG1獲り

[ 2013年5月20日 06:00 ]

スーパープロピストレーサー賞を制し、表彰式でガッツポーズの新田祐大

 「全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪」の最終日が19日、大阪・岸和田競輪場で行われた。11R・スーパープロピストレーサー(SPR)賞は新田祐大(27=福島・90期)が逃げ切って優勝、賞金310万円を獲得した。

 ロンドン五輪出場後にひと回り成長した新田が、直前の別府記念Vの勢いを見せつけた。「先輩2人に任された以上は3車を生かして積極的に走る」の言葉通り、打鐘先行で先頭に立つと巻き返してきた武田と壮絶な先行争い。「武田さんには(G1準決勝をはじめ)いつも悔しい思いをさせられているので、最後の最後まで抜かれないように」全力でモガいて武田に踏み勝った。そして逃げ切りという最高の結果を出した。

 「多くの先輩のアドバイスが今の成績につながっていると思う。来月もここ(高松宮記念杯=6月13~16日)で優勝争いができるように頑張る」。新田が“G1タイトルに近い男”をあらためて印象づけたレース内容だった。

 20日は第22回寛仁親王牌(7月12~15日・弥彦)の出場権、シード権を懸けた「第60回全日本プロ選手権自転車競技大会」(車券発売なし)が引き続き岸和田で開催される。

 ≪SPR賞VTR≫菅原―大塚―武田―神山―飯嶋―藤木―新田―渡辺―伏見。赤板から藤木が上昇、続いた新田―渡辺―伏見が打鐘先行。打鐘過ぎ4角から武田―神山―飯嶋が巻き返して新田と激しい先行争い。新田が踏み勝って逃げ切り、直線迫った神山が2着。

 ◆新田 祐大(にった・ゆうだい)1986年(昭61)1月25日生まれの27歳。高校時代から自転車競技で活躍。世界の舞台へ活躍の場を広げ、12年にロンドン五輪に出場。競輪でも10年SSカップみのりでG1Vがあり、強力パワーで、今もっとも注目される選手。1メートル72、76キロ。血液型O。

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