【ヴィクトリアM】06年初代女王と同じパターン!ドナウ復活ムード

[ 2013年5月8日 06:00 ]

悲願のG1制覇を狙うドナウブルー

 今年で8回目と歴史の浅いレース。これまでの1番人気は第1回から順にラインクラフト、カワカミプリンセス、ウオッカ、ウオッカ、ブエナビスタ、ブエナビスタ、アパパネ。全てG1・2勝以上と実績断然の馬だった。対して今年は初めてG1・2勝馬が不在。抜けた実績馬がおらず例年にない混戦ムードだが、共通点が多いのは06年。結論から言えば、狙うべきはドナウブルーだ。

 06年の1番人気はラインクラフト。3歳春に桜花賞、NHKマイルCを連勝したが、その後はG1で惜敗続き。直前の阪神牝馬Sで11カ月ぶりの白星を挙げて単勝2・4倍の支持を集めたが、レースは直線で伸びあぐねて9着。勝ったのはインを鋭く伸びたダンスインザムードだ。04年桜花賞馬が実に2年1カ月ぶりの勝利で初代女王の座に就いた。2着がエアメサイア、3着はディアデラノビア。終わってみれば王朝を築いていたサンデーサイレンス産駒が上位を独占した。

 ダンスインザムードは桜花賞以来勝ち星こそなかったが、天皇賞・秋で2、3着、マイルCSでも2、4着と牡馬相手に健闘。兄姉にダンスインザダーク、ダンスパートナーを持つ良血馬が牝馬限定G1で地力の高さを見せつけた。

 当時はラインクラフトをはじめ3番人気エアメサイア、4番人気ディアデラノビアと4歳勢が主力を形成。今年もヴィルシーナ、ハナズゴールなど4歳勢が人気を集めそうだが、過去の人気馬と比べると実績で見劣りする。5歳馬復活Vのパターンなら、ダンスに最も似ているのはドナウブルーだ。

 昨年は関屋記念を勝ち、マイルCSでも3着健闘と牡馬相手の実績は十分。近2走は2桁着順に敗れているが、昨年2着時も中山牝馬S11着から一変しており直前の成績は度外視できる。全妹がジェンティルドンナで父はリーディングサイヤーのディープインパクト。悲願のG1制覇で昨年の雪辱を果たす。相手も06年のパターンに要注意。同産駒の後輩ヴィルシーナとジョワドヴィーヴルを2、3着に連れてくる“ディープ馬券”をぜひ押さえたい。

 ≪06年こんな年≫競馬界はディープインパクトが話題を独占。凱旋門賞で3位入線も後日禁止薬物が検出されて失格。国内では天皇賞・春、宝塚記念、JC、有馬記念とG1・4勝で年度代表馬に。スポーツ界ではトリノ冬季五輪のフィギュアスケートで荒川静香が金メダル。野球は第1回WBC、初代王者は日本。サッカーのドイツW杯、日本代表はグループリーグで敗退(1分け2敗)。イタリアがV。

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