【フィリーズR】メイショウマンボ好リズム!5馬身ぶっちぎった

[ 2013年3月8日 06:00 ]

メイショウマンボ(右)は鋭い末脚で併せ馬の相手を突き放す

 桜花賞TRフィリーズレビュー(10日、阪神)の木曜追い切りが7日、栗東トレセンで行われた。優先出走権獲得を目指すメイショウマンボが坂路ではじけた。併走馬をラスト1Fで馬なりのまま突き放し5馬身先着。まさに成長期を迎えて上昇一途、出来の良さで一気にタイトル獲りも見えてきた。

【フィリーズR】

 霧にかすむ坂路をメイショウマンボが真一文字に駆け抜けた。開門から1時間以上がたち、馬場が荒れた時間帯に僚馬メイショウカイオウ(5歳500万)との併せ馬。1馬身ほど追い掛ける形でスタートし残り2Fで並びかける。最後の1F、鞍上・武幸が軽く手綱を放しただけで自然と加速して、5馬身の大差先着だから圧巻だ。時計も4F53秒1~12秒8と優秀。動きを見届けた飯田明師は納得の笑みを浮かべた。

 「いい時計だし、しまいまでしっかり動けていた。55秒ぐらいでしまいは13秒台を予定していたけど、まったく無理をしていないからね。それでいて時計が早くなったのは、むしろいいことじゃないかな。余裕を持ってレースに行けるよ」

 昨年11月のデビュー戦を快勝した時から、厩舎がクラシックを意識する逸材。当時手綱をとった飯田祐史技術調教師も「中1週で阪神JFに行きましょう」と即G1挑戦を進言したほどだ。年明けからは武幸が主戦を務めるが、その舞台裏を指揮官が説明する。

 「祐史が調教師試験に受かって2月で引退するからね。オーナーサイドからクラシックに向けて幸四郎でいってほしい、と指名があったんだ。今回だけは騎乗停止で川田に乗り代わるけど、きょうも調教には乗せてほしいと言ってきた。思い入れを持ってくれてるんじゃないかな」

 今回はレースに騎乗しないこともあって、武幸は言葉少なだが「いい動きでしたよ」と出来の良さには太鼓判を押した。態勢は万全と言っていい。

 15年前、祖母メイショウアヤメはこのレース(当時は4歳牝馬特別)で2着に食い込み、桜花賞出走を決めた。「気性のきつさはアヤメと似てるね。2頭とも、それがレースでいい方に出ているんじゃないかな」と飯田明師。祖母と同じ、いやそれ以上の成績を収め、クラシック戦線に名乗りを上げる。

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2013年3月8日のニュース