【フィリーズR】岩戸師語る ナンシーシャインは“小さな大物”

[ 2013年3月8日 06:00 ]

岩戸孝樹調教師

 ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「The Keyman」は、フィリーズRにナンシーシャインで挑む岩戸師を直撃した。

 ――ナンシーシャインの前走(春菜賞1着)はスタートから押して出して行く形。

 岩戸師 逃げてくれという指示を出したわけではありません。今後を考えると是が非でも2勝目を挙げたかったので道中のポジションを下げないで、とお願いしたところああいう形になりました。

 ――道中はどういう気持ちでご覧になっていましたか?

 正直、あぁ、逃げちゃった…と思いました。でも、エキサイトしている感じではなかったし、実際、緩い流れに持ち込めたので、これなら(好勝負できる)と思いました。

 ――今まで折り合いを教えるような競馬をしてきた成果があった?

 そうでしょうね。1600メートルでの折り合いを意識した競馬をさせてきましたから。結果、1400メートル戦としては有利な形になったと思います。

 ――最後はさらに突き放す形での勝利。

 ペースに恵まれた感じもあるけど、決していっぱいいっぱいで逃げ切ったのではなく、逆に突き放した点は評価できると思います。

 ――小柄な馬で前走は418キロ。デビュー戦から10キロ減っています。今回は輸送も入るのでこれ以上減って欲しくないのでは?

 ただ、精神的にはどっしりしたタイプなんです。前走時も競馬場に着いた後に居眠りしていたくらい落ち着いています。小さいから体重を増やせば良いというものでもないからそのあたりは心配していません。

 ――状態は?

 昨年9月のデビュー以来、毎月走っているので多少疲れは出たけど、どの馬でもみられる範ちゅうのもの。やれば動くし、走れる状態にあります。

 ――桜花賞の出走権が欲しい一戦。

 出走権を得られればそのまま栗東に残すつもりでいます。何とか栗東に残れるような結果が出るように期待しています。

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