【中山牝馬S】ダイワズーム、気温とともにグ~ン!3馬身先着

[ 2013年3月7日 06:00 ]

坂路で力強い動きを見せたダイワズーム

 波乱続きの「中山牝馬S」(10日)では小倉帰りのダイワズームが好気配。好走条件が整い、激走ムードが漂う。

 重賞初Vを懸けるダイワズームが坂路で絶好の動きを見せた。手綱を抑えたまま、4F52秒2~1F12秒5。アールジュエリー(3歳新馬)を残り100メートルで軽く抜き去り、堂々と3馬身先着。2週前に小倉に遠征したばかりとは思えない躍動感だ。

 鹿戸雄師の口調は滑らか。「手応えも楽だし、いい動きだった。小倉から帰った後もカイバをよく口にしている。完全にいい時の出来に戻っている」

 前走は痛恨だった。4角までインの絶好位。しかし、勝負どころで前が壁。それでも、勝ったヒットザターゲットとは0秒4差7着。指揮官は「直線までは完璧。残り1Fでは勝ち馬と同じような場所にいたが、インに行った勝ち馬とは対照的に、ウチの馬は詰まって、ワンテンポ待たされた。進路の差だけ」。決して力負けではないのだ。

 6日の美浦の最高気温は16度。走れば汗ばむ陽気をどの馬よりも待ち望んでいた。昨年3月、今回と同じ中山芝1800メートルで初白星を飾ると、デイジー賞、スイートピーSと3連勝。その全てが1800メートル。勢いに乗って、オークス(6着)でも2着ヴィルシーナから0秒3差に奮闘した。「昨年も今の時季に走った。距離もハンデ53キロも好条件。あとは北村宏騎手に任せる」と力を込めた師。関東リーディング首位(21勝)の敏腕に加え、ベスト距離、軽ハンデ、得意の季節と激走条件満載。6年連続、6~7桁配当と荒れまくる中山牝馬Sの波乱の使者はズームだ。

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2013年3月7日のニュース