【阪急杯】エピセアローム“1強”待った!坂路で好反応

[ 2013年2月22日 06:00 ]

打倒ロードカナロアへ坂路単走で仕上がりの良さを見せるエピセアローム

 “1強”カナロアに待った!!阪急杯(24日)の木曜追い切りが21日、栗東トレセンで行われた。昨年のスプリンターズS4着以来となるエピセアロームが坂路単走でこの日2位タイの好時計をマーク、仕上がりの良さを見せつけた。ロードカナロアとはこれまで1勝1敗の五分。距離こそ違えど、昨秋のセントウルSではゴール寸前ではかったように差し切った実績がある。いきなり大駆けの可能性が高まってきた。

【阪急杯】

 水分をたっぷり含んだ朝一番の坂路を、エピセアロームが元気いっぱいに駆け上がった。最初の1Fこそゆったりと入ったものの、鞍上の荻野要(レースは武豊)の軽いアクションにすかさず反応して、グイグイとペースアップ。ラスト1Fはしっかりと追われ、この日2位タイとなる4F52秒8~13秒2でフィニッシュした。動きを見届けた桑村助手は、合格点を与えた。

 「ちょっと気合を付けたら、グーッと反応したみたい。ただ、落ち着きがあるし、折り合いは大丈夫だよ。これだけ休んだのは初めてだし、調教だけでつくれない部分があるのは確かだけど、やれることはやってきたからね。順調ですよ」

 レースまで1カ月以上を残した1月17日に帰厩。この日も含めて坂路で5本の追い切りを消化してきた。1週前には武豊を背に坂路単走で4F53秒5~13秒1の好時計。「いい動きだった。今年の活躍を期待している馬ですからね」と主戦も好感触を口にしていた。確かに4カ月もの休み明けは初めてだが、仕上がりに抜かりはない。

 距離に関してはどうか。6F戦は4走、8F戦は5走しているが、意外にもその中間の7F戦は今回が初めてだ。とはいえ、石坂師の表情に不安はない。

 「200メートルしか違わないんだから、十分に対応できるでしょう。いや、むしろ千四がベストかもしれんからね」

 血統面の後押しも心強い。同じ石坂厩舎に在籍した母ラタフィアは04年9月、この阪神芝千四の元町特別(1000万)で武豊を背にして1分19秒9のタイレコードV。名スプリンター・サクラバクシンオーと同じ時計だから価値がある。その血を色濃く継いだエピセアロームにとっても好条件のはず。春の最大目標である高松宮記念へ向け、年明け初戦から期待できそうだ。

続きを表示

2013年2月22日のニュース